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2018年06月12日18:40

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虫の日2018 展示室編

今日は虫の日だった。本来は、6月4日に虫のチェックをするから虫の日。暖かくなってきて、虫の行動が活発になる頃合いだから、ここで一発チェックしておこうという主旨。学芸員が展示室と収蔵庫に分かれて、主として標本を害する虫が発生していないかをチェックする。展示室の場合、同時に展示の不具合も確認し、場合によっては対応する。今年は展示室に行ってみた。学芸員は、日頃そんなに真面目に常設展を見たりしないから、けっこう新鮮だったりする。
主なチェックポイントは、昆虫や植物標本に虫が付いてる痕跡がないか。虫の死体が落ちていたり、粉が落ちていないかを目をこらす。ついでに展示がおかしくなっていないかとか、ほこりが溜まってないかもチェック。時には展示の間違いも見つかる。
今回盛り上がったのは、大阪の自然展示室。淀川コーナーでは、展示されてる魚の和名が古い。標本ラベルを修正したいけど、はめ殺しのケースで、開けられない。なんでこんな作り方なんや! 展示業者にメンテナンスや改訂という概念がないのはいつものこと。それより、将来的に魚類の分類が変わる可能性を考えなかった当時の担当者の問題かと。
大阪の自然展示室では、せっかく人手があるから、昆虫標本のナフタレンが切れてるので、人手がある間に補充しよう、ということになった。ナフタレン補充程度にどうして人手が? と思ったら、壁に並んだ展示ケースを取り外すのがとても難しい。なんかパズルのように順番に外さないと、目的のケースに届かない。それも不安定な姿勢での作業がいるので、とても1人ではできない。誰がこんな面倒な設定にしたんや! これは完全に、展示業者に配慮が足らないから。メンテナンスのことをなんにも考えてないって実例。
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