公共交通網が整っていない地方都市では、
中心市街地から離れているところに暮らしていると、
移動のための足はクルマしかない。
若い内は、そのクルマで仕事に行き、買い物をし、
ドライブを楽しむことができたが、
高齢になって運動能力も反射神経も記憶力も衰えてくると、
クルマの運転には危険がつきまとう。
車道と歩道を勘違いして走る、高速道路を逆走する、ひき逃げ、
アクセルとブレーキを踏み間違えるなどなど。
運転に自信があるから大丈夫、便利だから,
と自分を信じている高齢者による悲惨な事故が続発している。
しかし、それでも公共交通は、本数が少なくて不便なので、
慣れ親しんだクルマと縁をきれない。
鉄道.バス路線の廃線などクルマ優先社会のつけが、いま回ってきている。
国は、クルマから公共交通への転換を進める交通体系の見直しを始めているが、
地方では高齢者のクルマ依存度は、高止まりしたままだ。
抜本的な対策を急がないと、高齢者による交通事故は増えつづけるだろう。
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