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2015年10月28日19:27

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ポリネーターいろいろ

ポリネーション、とくに動物媒の展示を更新するために、会議。ポリネーターについていろいろな話題を交歓する感じ。動物媒をサクッと、虫媒とそれ以外に分けてみる。虫媒以外は、まあ普通には鳥媒とコウモリ媒。じゃあ虫媒はというと、いろんな分類群が関与していてややこしい。先輩方はどう分けているのかなと、かなり古いけど「花に引き寄せられる動物 花と送粉者の共進化」の中にある

加藤真(1993)送粉者の出現とハナバチの進化

をながめてみた。
真ちゃんは、送粉シンドロームの説明の中で、動物媒を甲虫媒、ハエ媒、ハナアブ媒、ハナバチ媒、スズメガ媒、ガ媒、チョウ媒、鳥媒、コウモリ媒の9つに分けている。メジャーなグループということだろうか。
でも、これ以外にも花粉を運ぶ昆虫は知られてるらしい。ツルニンジンのポリネーターのスズメバチ、ノグルミのポリネーターのアザミウマなど。

虫媒の幅は広くて大変だなぁ。その点、昆虫以外の動物媒は、鳥媒とコウモリ媒だけで簡単。と思ったら、ネットにはカタツムリ媒という言葉が落ちている。ただ近くの植物屋に、試しにカタツムリ媒について訊ねてみると、評判が悪い。カタツムリやナメクジが花粉を運ばないと言ってるのではなく、充分な確認がされていないとか、他の動物が主に運んでいることが分かっているとか。
それに引き替え評判がいいのは、ヨコエビ媒。これはしっかりとNatureに論文が載ってるとかで、ハランの花粉を頭に載せたヨコエビくんの画像があったりするらしい。花粉を運ぶヨコエビは、ニホンオカトビムシなどの陸生のヨコエビだそうな。

こんな調子でいけば、花にくる動物はいずれも何かしらポリネーターとして機能してることになっていきそう。サルとか、ネズミとか、コウモリ媒以外の哺乳類媒花もあるに違いない。知らんけど。
真面目に言えば、いろんな動物がポリネーターとして機能しているケースで、予想外のいろんな動物が関与してるケースが多そう。
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