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2015年01月31日22:18

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果実を食べ終わったあとヒヨドリが食べるもの

ある公園とかで果実を食べ終わったヒヨドリの圧倒的多数がすることは、果実を探して他の場所に行くこと。だけど、移動は考慮せずに果実を食べ終わったヒヨドリが何を食べているかって見てみよう。
って、報告がある。

越川重治・館野光輝(2005)冬季におけるヒヨドリの食性と採餌方法.Urban Birds22:18-30.

マニアックである。同時に、かなりピンポイントに興味を持ってる内容である。ただ、興味があって自分でも調べてるだけに、不満の多い内容でもある。不満ポイントは、何年ものデータをひとまとめにしてる。東京都から千葉県までのさまざまな場所を一緒くたにしている。そして、これは不満ではないのだけど、なぜか扱ってるのは果実以外の食べ物だけ。いいんだけど、このタイトルで果実を扱っていないとは分からないべ。タイトルに「果実以外の食性」と書くべきだろう。
あと気になるのは、ここでいう冬季は11月から4月までを含んでいること。おかげで、さまざまな花が出まくるし、昆虫もかなり出る。それでいて、ざっくりの食性まとめの表には細かい季節が書いてないから、本当に冬に食ったのか、春に食ったアイテムかが分からない。昆虫や花などの食物グループがどの月に食われていたかの図はあるのだけど、1つでも記録されたらマークされるという雑ぱくさな上に、細かいアイテムは分からないので、どうも使えない。
唯一評価できるのは、生の観察記録の表もついてるから、それを見ればどの季節にどのアイテムを食べてたかは分かる。じゃあ、この生データだけでよかったような…。

食べたものの大部分は、まあ知ってる範囲で、びつくりすることはない。個人的に興味深かったのは、冬に木本の成葉を食べている記録。12月にモクレン、2月にクロガネモチ、シロダモ、ユズリハ。ユズリハ以外の成葉を食べている記録は珍しい。
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