何度目かの年男は暦も還ったディケイドまたぎ。ことしも昨年に引き続いてままならない日々、「コロナが落ち着いたら…」という枕詞を何度くりかえしたこの1年だったでしょうか。昨年までならこの時間はすでに大阪狭山の父親宅にお邪魔、あすは弟の誕生日とい

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月曜日、父親との面会を終えた弟夫婦と住吉東の和菓子銘店「粟玄」で待ち合わせ、タクシーにて一気に瓜破霊園まで。線香に着火するのも一苦労、寒風が吹きすさぶ日にほとんど人影のないなかでの墓参りは正直つらかったが、雑草枯れゆく季節のおかげで、ふだん

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ことしは濱口竜介と今泉力哉、両監督の作品群が際立っていた印象。ここではあえて代表作だけを。長尺の作品そして物語の流れもゆったりした感触ながら、あっという間に全編が終了してしまう濱口マジック、そして東京の街でさまよう令和の若者群像を描かせたら

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ことしは「アメリカン・ユートピア」の衝撃が大きく、1位はほぼキマリかと思っていたところ、最後になって「リスペクト」にガツンとやられたという印象。なのでこの2作が3位以下を大きく引き離しているベストテン、ただポピュラー音楽にさほど興味のないひと

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ベータ、デルタ、オミクロン…ギリシャ語にほんろうされたこの1年だったけど、有馬記念の大舞台を先頭で駆け抜けた馬の名前もまたギリシャ語だった！エフフォーリア(ευφορία)。こちらの意味はコロナとはある意味真逆の“強い幸福感”。1番人気を背

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きのうBOOK OFFの帰りにはWINS難波へ。コロナ禍の場外馬券売場、こんなにガラガラな有馬記念前は初めて。レース映像も最新オッズ表示もいっさいなし。ただ馬券を買うことだけが入場者に許された唯一の行動。それでも耳にはイヤホン、手元のタブレットでレース

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70冊で3685円。1冊あたり53円とは同じく26円だった昨年とくらべてほぼ倍増。いったい何があったんだろうか。ハードカバー10冊あまり、残りが文庫と新書で半々という比率はこのところずっと変わらない。昨年以前も一冊あたりは24円・26円と低空飛行、もう古本

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ジョン・べルーシの訃報にふれたのは、プリテンダーズのライブ、クリッシー・ハインドのMCにて。彼女の口から唐突に彼の名前、あれ何でまたと思うまもなく彼女は悲しげな顔…。わずか33年という短い人生を駆け抜けた天才コメディアンの記録、監督はビリー・ア

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父親の部屋への家族入室が許可されているのは、コロナ禍が続くかぎりきょうが最初で最後。なので午前中に移動を済ませ、諸手続きをひと通り終えた父親が、利用者のみなさんと初めての昼食を取っているあいだに、我々はいったん父親宅に戻り、これからの生活に

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バーおふりのマスターが亡くなって5年、命日から1日おくれで彼が眠る一心寺へ。家族・親族を別にすれば、これまでもっとも大きな喪失感を味わったのが同い年の彼の他界。いまでも何かがあるたびに彼との思い出がよみがえる。彼がマスター稼業をしばらく休んで

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ショートステイ先から介護付きホームへの移動はあさって23日に決定。できたらそれまでに一度帰宅できないものかと父親は言い出した。面会すらままならないこのコロナ禍、いったんホームに落ち着いてしまったら、我が家への帰還なんていったいいつになることや

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先月初めに浅草演芸ホール・東洋館で錦鯉を観たときのネタが、きのうの最終決戦と同じ”猿を生け捕り”。前から3列目ど真ん中であの迫力あるドタバタを味わったということ。まさかその年の暮れのM-1王者獲得ネタになるとは。ただ正直そこまで面白いと思わなか

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産業廃棄物から発生する発がん性物質によって人体や畜産物をむしばみ続け、その事実を40年間も隠ぺいしていた大手化学メーカー・デュポン〜超巨大企業（日本でいえば旭化成や東レ）に確固たる信念をもって立ち向かった企業弁護士ロブ・ビロットの物語。監督は

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きのうのビル火災は九条の喫茶店で知った。店内のお客全員が惨事を伝えるテレビを黙って見つめていた。火災現場はたまに往来、先日観た映画「COME & GO カム・アンド・ゴー」でも何度か映っていたような。映画つながりでいえば隣のビルにGAGAの関西支社があり

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このところ海外映画賞受賞のニュースが次々と飛びこんでくる、ことしの邦画を代表する一作と言っていい「ドライブ・マイ・カー」、その監督濱口竜介がそれ以前に製作した短編3本からなるオムニバス作品。もちろん濱口監督自らがすべての脚本を担当。この作品

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こないだ神戸へ行ったときのランチはひさしぶりの元町「別館 牡丹園」。中華料理の有名店、40年ぶりぐらいになるだろうか。ランチは2300円のコースのみ、さすがにそれはちょっとヘヴィーだったので、一品料理のなかから牛肉菜飯をいただく。ご飯物だけでも炒

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彼女たちにいったい何が起きているのか。”お笑いの殿堂”なんばグランド花月での初の単独ライブ、決定のニュースを聞いた時点でこれは快挙、そやけどちょっと無茶やなあと思っていたのに。ところがなんときょうの朝10時開始の一般発売、午前中で全858席がほ

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父親の「エコハウス ゆらら」への入居日は来週23日ときまった。ところがコロナのせいで日常的な家族との面会はいま非常に厳しく、引っ越し作業もこの日一気に済ませてしまわないと、あとからではいろいろ手間のかかることになりそう。まず何をおいても我々家

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老人介護施設がここまで細分化されているとは、ついこないだまでまったく知らなかった…というかいまでもあんまりわかってない。とにかく父親本人の強い希望にて、このたび「介護付有料老人ホーム ケアハウス ゆらら」への入居が決定。ケアマネさん以下各方面

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「純喫茶めぐり」「かき氷めぐり」「スパイスカレーめぐり」と続いたあとはなんだったか、どこまでネタがもつやらと思っていたところにやってきたのがコロナ。大阪メトロのほうから人流を促進する仕掛けなどできるわけがなく、この-Osaka Metro めぐりシリー

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モスラが同い年だと知ったのは、一昨年の国立新美術館「MANGA都市TOKYO」にて、東京の街をとらえた映画作品としての展示に接したとき。さらに先日の「円谷英二展」にてもっとも大きく掲げられていたのがこの作品のポスター。ただし監督は本多猪四郎。今回の《

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英国田舎町育ち、60’sファッションに憧れるエロイーズは、ロンドン・ソーホーにある服飾専門学校に入学。寮生活がうまくいかず、仕方なくアパートでのひとり暮らしを始めたとたん夢の中では60年代にタイムスリップ、歌手を目指すサンディという若い女性と出

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屈辱のCS敗戦からわずか1か月、文章化し全体の構成をととのえたライターのかたにとっては大変な作業だったのでは。もっともどう転んでもそれなりのカタチで世に出るよう早いうちから準備されていたようで、佐藤輝は８月末あたりの印象をベースにしている様子

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終演後「このツアーが終わるまでライブの詳細はSNS等に書き込まないようお願いします」という旨のアナウンス。なのであまり詳しくは書けないけど、ひとことで言って”ウィズ・コロナ時代のPerfumeライブ”、こちら立ち上がれず声は出せずただただ拍手するのみ

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「京阪神で開いてるお店はもうここと神戸だけですわ」イオンモール堺北花田にあるエディー・バウアーのニーチャンはそう言った。日本市場からの完全撤退発表が10月の中旬、その後えんえん閉店セールを続ける店内に残るのは、いまやほとんどがレディース。メン

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なんばの商業施設合同のグルメスタンプラリー、異なる10店舗でそれぞれ500円以上の飲食をすれば2500円分のクーポンゲット。なるほど最低5000円でその半分のリターンが得られるなとセコく考える輩もいるがそれは私。ご覧のようにほとんどカフェ利用、平均700円

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いじわる顔をさせたら天下一品のロムザンド・パイクが、富裕高齢者の資産をだましてむしり取る悪徳後見人マーラを演じる…これほど興味をそそる話はないと思っていたら、想像以上の突き抜けたワルだった。ただし何度となくアップになった彼女の表情は、意外と

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こないだぼ〜っと予告編を見てたら、いきなり彼女が「このたびナビゲーターを卒業することになりました。9年間ものあいだありがとうございました」などと言いだすではないか。思わず私は身を乗り出し、居住まいを正しながらスクリーンに向き合ってしまった。T

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英バンド「ザ・スミス」の熱狂的ファン、そのやるせない日々を描いた青春音楽映画。全編80‘sを代表する彼らの名曲に彩られ、ライブやインタビュー模様もわずかながら流れる。主人公ディーンに「6才のボクが、大人になるまで」のボクが大人になったエラー・コ

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