ビッグモーター社の保険不正請求問題は
損保会社へ火の粉が広がっている。
損保協会や経済界のトップからから
損保そのもの根幹を揺るがす大問題だと、
批判の声が上がっていたが、大手損保三社から、
社員がビッグモーターに出向していた事実が
判明し、雲行きが怪しくなってきたのだ。
保険会社の社員が、ビッグモーターの社員による不正に
気づかぬはずはなく、
もし、気づいていなかったら、損保社員として失格だ。
もし、気づいていてそれを見逃していたとしたら、
損保会社とビッグモーターとのなれ合いで、共犯関係になる。
最新情報では、損保ジャパンの社員は
不正に気づいて本社に報告していたが、
その後も取引を続けていたという。
この事実から、ビッグモーターとともに損保企業がいっしょに
顧客に損害を与えていたという疑いがある。
調査の対象は当然、損保企業にも及ぶことになる。
そうなれば損保ビジネスの根幹とも言える
「信用」が損なわれることになり、
とんでもない経済事件に発展する可能性がある。
ガバナンスとかコンプライアンスとか横文字が飛び交っているが、
利益至上主義の前に、企業統治能力と企業倫理そのものが全く機能せず、
日本の企業の質の低下を招いている典型的な現実を
ビッグモーターは世に知らしめたことになるのではないか。
’(つづく)
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