mixiユーザー(id:10159995)

2023年03月02日07:02

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予言の書二冊

最近読んだ二冊の本。
一冊は1949年に書かれた「1984年」(角川文庫)
もう一冊が1999年に書かれた「なぜ日本は没落するか」(岩波書店)
どちらも予言の書である。

「1984年」の著者はジョージ・オーウェル。
第二次世界大戦が終了して4年後に、未来小説として書かれているのだが、
当時は奇想天外すぎていると、評価は低かったようだ。

物語は、ある国が、ビッグブラーザーという架空の支配者によって
言論は統制され、歴史は書き換えられ、
しかも、人々は完全な監視下におかれている。

この監視社会は、2020年代の今の世界と酷似していて不気味だ。
予言が現実になった今と重なってみえる。

「なぜ日本は没落するか」の著者は森嶋通夫で
描かれているのは51年後の2050年の日本だが、
2020年代の今とすでにダブっている点が多いのに驚かされる。

政治、経済、教育などを背景に2050年には、
経済力は低下し、政治では世界に取り残されると予言しているが、
著者の予想よりも早く没落が進んでいるように見えるところ多い。

なかでも、経済はそれでも多少の影響力を持つが、
政治は、影響力を失い世界から相手にされなくなるだろうとする予言が、
現在の政治の劣化、無能ぶりとあまりにも酷似しているので
背筋が寒くなる。

G20に外相が欠席したことで、ウクライナ危機の現在、
国際社会における日本の存在感が著しく低下したと、
今朝の読売と産経新聞が批判しているが、その通りだろう。
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