売る車ゼロ。

私の暮らすまちから電車で二駅目にある日野市。

市の名前をそのまま企業名にしたのが、
日野自動車である。

日野自動車と言えば、いすずとならんで、
商用車（大型、中型、小型トラック、バス）の
性能面で国際的に高い評価をうけており、
ユーザーの信頼度もトップクラスのメーカーだ。

その日野自動車が排ガスや燃費のエンジン不正が判明して、
大型、中型、バスの販売が停止されていた。

ところが、あらたに不正は小型にも及んでいることが判明して、
いまや、日野自動車は売る車がゼロになってしまった。

200０年前半にトヨタが買収して以来、この不正が続いていたとされ、
トップもトヨタが占めているので、親会社として責任は免れない。

そればかりか、米国でもこの不正の調査が始まっており、
その結果、もし賠償請求されたら、それこそ天文学的金額になりかねない。

いま、政治、経済など日本全体が劣化しているといわれているが、
日野自動車がその象徴とならないことを祈るばかりだ。