16日の新聞朝刊に二つに大きな記事が掲載されていた。
一つは国交省による、基幹統計の書き換え問題。
2013年から約6年間続けていた。
書き換えたその理由は、
建設業者に義務付けられている報告が滞ることが多く、
仮計上していた数値を、その後に正式に報告が上がっても
修正しないまま、二重計上していた事によるとされていたという。
もう一つは森友文書書き換えに携わった、職員が自殺し、
職員の妻が国家賠償を求めていた件。
国は、突然、賠償金を全額支払うことを決め、
これで裁判を終わらせてしまった。
争わないことは、国が責任を認めたことになるが、
裁判が終了するので、改竄の何故、誰の命令だったのかは
このまま、事実が明かされないまま闇に葬られることになる。
国交省の統計書き換えは、第三者委員会を設置して
調査するとしているが、文書が破棄されているとも
言われており、どこまで詳細が明らかになるかは疑問だ。
どちらも来年の参院選を睨んで
幕引きを急いだことは明らかだ。
いつものことだが、起きた問題の本質を
つまびらかにしないままで終わらせると、
将来、同じことを繰り返すことは目に見えている。
本当にこれでいいのか。
野党がどこまで事実をあぶり出せるか、
政策提案以前に疑惑の解明力と追求力が
問われることになる。
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