日本の省エネ技術は、
世界をリードしてきた。
しかし、2018年、当時の安倍首相が、
日本の火力発電所をアジアの国々に売り込む際に
「日本には省エネ技術がある」と、その優位性を強調した。
これに大反発したのが、EUの国々だった。
なぜか?それは日本の省エネ技術は、
化石燃料時代の遺産であり、脱炭素社会実現に
動きなじめていたEU諸国の環境担当者は、
日本はまだ石炭に固執するのか、と反論したのだ。
その結果、アジアへの日本のセールスは
頓挫したといわれている。
いま、世界は気候危機のなかにある。
岸田新首相は、いぜんとし日本の省エネ技術に
固執している印象が強い。
特に気になるのが「クリーン石炭」という言葉だ。
技術的にどのようにクリーン化しようとも、
石炭を燃やしたらCO2発生は避けられない。
つまり、その時点がアウトだ。
いまだに日本の技術が最先端にあると、
勘違いしたままでは、国際社会から置いてきぼりを食う。
「もしあなたが一国のリーダーになるなら
エネルギーについて学ばなければなりません」
これは、カリフォルニア大学バークレー校・物理学教授
リチャード・ムラ―の言葉だ。
ログインしてコメントを確認・投稿する