mixiユーザー(id:10159995)

2021年10月08日06:36

64 view

素直に喜べない

今年も日本人がノーベル賞を受賞した。

受賞したのは地球温暖化の研究の基礎をつくった
プリンストン大学の真鍋淑郎上席研究員。

喜ばしいことだが、どうも素直に喜べない。

真鍋さんはアメリカから60年前にヘッドハンティングされ
以来、米国籍を取得して研究を続けてきた。

日本の頭脳が海外で評価されるケースが多いが
そこには、前々から日本の研究開発費の問題が
潜んでいるといわれている。

ちなみにアメリカが60兆円近くなのに対して、
日本はその三分の一以下の19兆円。
先進国の中でも下位にあり、
研究者一人に換算すると、世界で16位だ。

そういえば、日本学術会議について新会員の任命拒否で
菅内閣が物議を醸したのは記憶に新しい。

学術会議とはわが国の科学者の内外に対する
代表機関と位置づけられている。

この問題は学術会議のあり方や予算問題にまで波及したが、
まるでコップの中の議論で、まさに大海を知らずではないか。

科学立国などと声高に叫ぶ政治家は少なくないが、
学術会議への国の干渉、予算などもかなり制約が多い。

記者会見で真鍋さんが、
「アメリカは自由に研究させてくれた。
それが、私が日本に帰りたいと思わなかった理由です」
といっていたのが実に印象的だった。

このままでは、まだまだ若い優れた頭脳が
海外に流出しそうだ。


0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2021年10月>
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

最近の日記

もっと見る