3月にうかがって以来なので、随分とおさぼりしてしまいました。
というか、私ごときに貴重なお時間を使わせてしまってはいけないような気がしていて・・
春先は気候も不順で、先生のコンディションも心配だったので、お休みをいただいていました。
久々の植村先生のレッスン。
先生の下にうかがうようになって早20年。
今日御聞かせいただいた音は、私の一生の宝物。
奇跡の音、という他、言葉が見当たらない。
いや、もちろんこれまでも本当に素晴らしかったのだけれど・・
・・こんな音が世の中に本当に存在するんだ・・
という感動に震えておりました。
ダイヤモンドの煌めきのよう。
どんな音も全てが、キラキラと奥底から輝く。
先生の初代ロットはさらにさらに眠りから覚めて蘇って、いや、作られた130年前の頃よりも、今の方が新たな命の息吹を送られて若返っているのかも。
まさにシランクスの冒頭、ムーレの詩そのもの・・
・・・・・
これは、1月のリサイタルのプログラムノートにも書き、その後フルート協会会報にも掲載していただけた私の気付きなのですが、従来言われていた部分ではなく、その前にある詩と最初のフレーズが一致している、という発見。
「エーテルブルー」(宇宙の青)という、たまたま知っていたフランス語がきっかけとなって、この結論に辿り着けたのだけれど・・
以下、拙い訳ですが・・、その冒頭部分を。
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うつろな葦の管に パンが 命の息吹を 送ると
翼の生えた音は 解き放たれ 黄金のリズムは
人々の心の中に 歓びの種を 芽生えさせるのではないかしら?
シランクスの魂は 光を放ち 凛と垂直に 舞い上がり
エーテルブルーの天空を 突き抜け
魔法の様に 星々や神々のもとへと昇る
・・・・
この部分こそが、シランクスの冒頭のメロディーと一致している、と私は確信している。
調べたけれど、様々な名手によるレクチャー文献でも、海外の論文も含めて、こんな指摘は誰もしていなかった。
だからこそ、発表した訳で。
ようやく日本語訳が付いた音楽之友社の出版譜も、この肝心な部分は訳していなくて、その後からの散文的な文章を、冒頭に一致する解釈となっている。
ドビュッシーの音楽が、これほどムーレの詩を見事に表現しているというのに・・
楽譜は緻密に読んでも、詩まで掘り下げて読む笛吹きが少なかった、ということだと思う。
もちろん、違う意見があるのは当然としても、おそらく殆どの音楽家、人間は、この気付きに共感してくださるのではないかしら?
(詳細は、今度出すCDのパンフレットにも書くので、そちらで・・)
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そして、今日聞いた植村先生の音は、まさに、この詩そのものの響きでした。
今日は「祈りの曲 第4番」をみていただいたのですが、より深い解釈・知見に導いていただくことができました。
録音前に、あまり変化させるのはどうか・とレッスンに伺う迷いもあったのですが、本当に良かったです。
何より、あんな世界がある、ということを知ったことが嬉しい。
とんでもない音の世界が本当にある。
自分にはそこに辿り着ける可能性は限りなく0パーセントに近いとしても、そうした美しい世界がこの世に確かに存在するのを知ることが出来たことだけでも、幸せです。
・・・
こんな音を聞いた後では、自分のやっていることが本当に浅くてその上狭い、と思えるけれど、それでも、
「・・音は本当に良くなった・・」
との言葉をいただけた。
それは自分でも、まあ数か月前に比べればね、と自覚はあるけれど、まだまだパンが吹くシランクスの音色、師匠の音色には程遠い。
85歳の植村先生の奇跡の音。
フルート、音楽をやっているいないに関わらず、ぜひ聞かれると良いと思う。
幸せになれるから。
折よく6月30日、14;00開演、青葉台フィリアH.にて先生の演奏を聴くことができます。
フルートオケでシンフォニー作品を、というコンセプトで活動シテイルアンサンブル・カプリシュのコンサートです。
ゲスト出演されて川崎優先生の祈りの曲を。
チケット(3000円)ご用意できますので、どうぞお問い合わせください。
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・・エジプト暮らし・・?
う〜〜ん・・植村先生の音が聴けなくなるのは、やっぱり困る・・
なんてことをウダウダ話していたら、
夫からは、
「そういえば、去年はポルトガルに住むの!って言ってなかったっけ?」
との鋭い指摘が。
・・・・そうでしたっけ・・?
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