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2018年08月31日22:17

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骨盤

骨盤の盤という漢字が良くないんじゃないか、と思う。

腰かけて演奏するチェロの方をお教えしたお蔭で、また火曜日に生徒さんお二人をレッスンした時に「腰の硬さ」が気になったことも大きいし、自分自身の動きも、腰周辺がまだまだだな、ということにも気が付いた。

ジュニアコンクール本選の時も、実力を発揮できなかったお子さん達はみな、緊張からか、下半身が硬直していた。

生徒さんの演奏を聴いていると、やはりその硬さが気になって思わず下半身に目が。

「・・・あのね、昔のギャング映画とか、アニメとかで、組織を裏切ったりすると、『魚のエサになってしまえ!』とか言われて、ドラム缶にコンクリート詰めされて海に沈められる、っていうのがあるじゃない?なんか、自分で自分の足腰をコンクリート詰めしてるような感じになっている人って多いんですよね。レッスンでもおそらく緊張があると思うんですが、そのクンクリート詰めをやめるだけでも、随分と吹きやすくなると思いますよ。」

と助言。具体的には、まあ、色々ある。

演奏というのは、身体の中も外も動き回っている、いわば「運動」、動く体であるのに、下半身の動きを止めてしまって、上半身だけしか使えなくなるから、足りないエネルギーを補おうとして力んでしまう。

掌の上で傘を釣り合わせて遊んだことがある人は多いと思うが、その掌の上の傘の様な身体、常に釣り合いをとり続けることのできる身体が私の理想である。

なので、固めてしまった時点で、それはちょっと・・・ということになる。
私のレッスンでは。

午前中の生徒さんで、この「下半身コンクリ固め」の比喩を思い付き上機嫌となる。

実際、この比喩を言うと、その後生徒さんの固まった下半身は随分と変化する。

そして夜レッスンした生徒さんには、「もう少し動いてみましょうか。」とご助言。

動くといっても、固まった身体のままの移動、ということではない。
時々みかけるオーバーアクションの動きは、見た目には動いていても、中は固まりのまま、ということも多々ある。

私の動きの基本は「前後運動からもたらされる上下運動」で、もしかしたらカルカントさんは、こうした動きだったのか?と推測してみたりしていたのだけれど、多分、そんなものではないんだろう。

実際、もしカルカントさんが今も居るのであれば、ぜひその仕事する姿を見てみたい。
パイプオルガンのフイゴをどのように押していたのか??

と硬い動きをする生徒さんを見ていてババっと閃いた。

「骨盤の盤という漢字のせいだ!」

「盤」とは皿を表す。

腰巾の大きな深いお皿が私の、そしておそらく通常の「骨盤」のイメージではないかと思う。

骨盤を起こして使おう、という技法もあれば、後傾させて、という技法もある。
その両方を使い可動域を増やして、という考え方もある。
何がよくて何が悪いという単純なものではなく、もうそれは個々に迷って探していくしかないのではと思う。

でも、いずれにしても、その時語られている骨盤は一つの大きなお皿である。

「左右は決して対象ではありませんから。私の術理の一つは『左圧縮右解放』です。」

と先日のチェロの方の講座の折言っていた言葉が蘇る。

なのに、骨盤は一塊として取り扱ってしまっていたのです。

腕や足は二本あるので、そんなこと決してなかったのに。

骨盤だって左右があるのに!?

このお蔭で、自分で固めていた腰回りのコンクリートがパラパラと落ちていったのでした。

思えば、「見返り美人」の構えに、この左右の骨盤というのもあったのだなあと感慨深いです。

写真はポルトガル土産のボルダロのお皿。

こんな感じのイメージ。
小鳥は止まっていないけれど、かわりにそこには背骨が。

大きな一つの深皿ではなく二つの小皿。
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