関東地方はすっかり夏景色に戻ったけれど
九州地方では、うろうろ行方の定まらない
12号の迷走ぶりに振り回されている。
迷走と言えば、諫早干拓水門の開閉問題。
一昨日の福岡高裁は逆転して閉門を支持。
その理由が、共同漁業権の期限がが切れているので、
開門の請求権も消滅したとしている。
原告の訴えが漁業権を理由にしていたので、
こういう判決になったようだ。
だが、漁業権の消滅は裁判を長引かせた、
国の時間稼ぎの結果だとも言われている。
司法が判断すべきは、諫早湾への水門による
環境影響のはずだが、そこにはいっさい触れていない。
このところの司法判断のほとんどが国の意向を反映しており、
敗訴漁民の、これが「地方創生」なのかという、憤りも理解できる。
国の政策とそれを追認するだけの裁判所の迷走ぶりに、
振り回されるのは、いつも国民だ。
そして、壊された自然環境は、二度と元には戻らない。
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