オウム真理教の死刑囚7人の処刑に続いて
残り6人の死刑が執行され、
前代未聞のカルト集団によるテロ事件について
一つの区切りがついた。
しかし、代表である松本智津夫と弟子の罪が
まったくおなじというのは、どうも割り切れない。
これを頭のおかしい集団による、無差別殺人事件であると
割り切れば、共同正犯として死刑は回避できなかったと思う。
しかし、前代未聞のカルト集団によるテロであると考えたとき、
教祖と弟子がどのようなつながりで、この事件を起こしたのか。
教祖の教えのどこに賛同し、なぜ、社会を壊滅しようしたのか、
それは実行犯の心理に答えを求めざるを得ない。
12人の弟子の動機は、決して一つではなく、
12通りかそれ以上あると思える。
松本智津夫を教祖として仰ぐオウム真理教の流れを汲む教団は、
依然として残っている。
彼らが再びおなじカルトによるテロを
企てないとは、だれも断言できない。
それを防ぐには、12人の動機について
徹底的に解明しておく必要があったのではないか。
いまとなっては、もうその機会は永遠に失われた。
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