愚息という言葉はあるが、
愚親という言葉は聞かない。
文科省の局長が、息子の医科大学合格の見返りに、
大学の支援事業に便宜をはかった受託収賄
容疑で逮捕された。
華々しいキャリアで、事務次官候補だったという。
容疑が事実なら、息子のためという思いから、
親ばかを発揮した、何とも古典的な犯罪だ。
だが、息子が実力で入学したと信じていたとしたら
本人はこの現実をどう受け止めるだろうか。
そんなことも分からないとは、本当に愚かな親がいたものだ。
省内の職員によると、上には忠実、部下にはいばりちらす、
典型的なエリート官僚で、評判は芳しくない。
首相は疑惑、官僚は不正行為、
こうしたことにすっかり鈍感になっている現状に、
野党議員からは、“鯛の頭が腐ると尻尾まで腐る”、
と、痛烈に批判していた。
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