終活に忙しい女房殿が、
今度は、長年かかって買い集めてきた茶道具の始末というか
断捨離に取りかかった。
茶名をもつ女房殿は、
結構、本格的に茶道にのめり込んでいた。
しかし、70歳を超えてからは知り合いの茶道指導を
手伝うくらいで、大きな茶会などとは縁を断っていた。
そんな彼女にとって、
茶道具を残したままで終わることは、
残された者に迷惑をかけるという気持が強く、
多少価値のある茶道具は今のうちに始末し、
稽古用だけを残すことにしたようだ。
ということで、今回はこの写真の一山を市内にある古道具屋に
持って行ってもらうことになったわけ。
(ちなみに、この8畳和室は茶室仕様になっている)
女房殿によると、この一山は買ったときの価格にして、
100万円超だったが、はたして“ハウマッチ?”。
古道具屋の提示価格は、購入価格の一割ほどとあいなった。
有名な作家物でも、今、人気がなければ二束三文で、
たまたま二人の人気作家の品があったので、この評価になった。
茶道人口が減少して、茶道具はほとんど需要がない。
茶道具屋によると、バブル時には300万円もした新品の茶釜が、
3分の1の価格でも思うようにさばけないという。
茶道の大衆化は、もう過去となり、
本来の上流社会の人たちの嗜みに戻ったのだろうか。
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