DESTINY鎌倉ものがたり

山崎貴監督の最新作。「三丁目の夕日」に近い路線の人情話に、VFXで表現された妖怪たちが華を添える。

原作マンガは未読だが、なかなか面白かった。ファミリー映画としても、デートムービーとしても楽しめる、親しみやすい映画に仕上がっている。

ちなみに、予告編でも見られる終盤の舞台となる黄泉の国のデザインは、「千と千尋の神隠し」を連想させる。

画面の隅をうろうろするかわいい一つ目妖怪キャラは、商品展開したいのに上手く扱えていない感じで、これまた「もののけ姫」のこだまのようだ。

公式サイトには、撮影現場で役者の目線を合わせるマークの絵がいかにもアレだ。（写真）

ジブリっぽい記号のあれこれが、製作側のオーダーなのか、山崎監督の嗜好なのか、どっちかわかんないけど、なんとなく両方って気がするなぁ。その辺、やりたいことを上手く仕事に取り込んでしまう印象だもんなぁ。