映画「ダンケルク」が今年大いに話題になったこともあり、併せて観たいと思わせる戦時下のロマンティック・コメディ。
1940年のイギリス。情報省は国民の士気高揚のため、ダンケルク撤退戦を題材に映画を作ることとし、女性の視点を脚本に入れるため、カルティンを起用する。
先輩脚本家や、売れない画家の夫に軽んじられながらも、カルティンは徐々に脚本家としての才能を発揮する。しかし、脚本に口をはさむ情報省上部、無理なキャスティングを強要する軍部、ベテラン俳優の我儘など、苦労は絶えない・・・という、映画製作版「ラヂオの時間」といったところ。笑って泣ける、なかなかに素敵な映画だった。
個人的に面白かったシーン。海岸で船を待つ大勢の兵士を撮影していると、役者がカメラを遮り、兵士たちがマット・ペインティングだと分かるところは、予告編の最後にある。
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