「君子豹変す」とは、
立派な人物ほど過ちに気づくと
すぐに改めるという意味だ。
ようやく始まった国会。
野党は会計検査院の報告をうけて、
森友問題を集中審議することにしている。
ところが、野党の質問封じを狙い、
自民党は野党の質問時間の大幅短縮を決めた。
従来の野党8対与党2を9対5にしたのだ。
国会における審議は、与党の政策に齟齬がないか、
国民につまびらかにする場所である。
民主主義の大原則は、少数意見の尊重であり、
一強与党は、謙虚に耳を傾け、丁寧に説明しなければならない。
安倍首相も先の衆議院選挙後、
謙虚と丁寧をしつこいほど繰り返していた。
舌の先が乾かないうちに、もう傲慢へと変わった。
「君子豹変す」ではなく、
「君子危うきに近寄らず」のほうか。
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