本当に吹いて行けば行く程、なんと理に適っているのだろう、と感じ入ってしまっています。
11月3日に気付いた新たな重力を利用する奏法。
4日の本番が緊張の中でも、比較的落ち着いて演奏できたのは、このお蔭といっても良いかも。
つまり、過去の「緊張」の多くは、アンブシュア周辺からもたらされるものが多かった、ということです。
重力に逆らって、あれこれ細かい動きやテンションを変えていくのは、実は中々の重労働だったのだ、と今思う。
そのこわばりが、本番の緊張によってより増幅されて、例えば、低音などが普段よりも出にくくなる、といった事態を引き起こしていたのではないかな、とも。
こわばりを減らす、ということは「自力」での労働を減らして、つまり使うエネルギーもうんと減らすことができた省エネモデルでもある。
自力のエネルギーは今までの半分以下、いや、もっとかも?
なんといっても、よりなめらかに、より柔らかにインターバルを移動できるのが凄い。
そしてこわばりのないまろやかで豊かな高音。
もっとも、この技法が使えるのも、甲野先生のあの音楽家講座でのご指導があればこそだった、と思う。
「楕円の鏡」
これがあればこそ、胸元、背骨、鳩尾などがより柔らかく使えるようになり、首周辺のこわばりも減り、この新たな技法が使えるようになる。
所謂、真っすぐに立つ「良い姿勢」では絶対に不可能な技法でもある。
根本部分が変えられないまま、この真似をしても首が痛くなるだけになるだろう。
先生の真似をする訳ではないけれど、今回の気付きは、私のフルート人生の中で、3本の指に入るもの、いや、もしかしたら、一等賞のものかもしれません。
凄いのは、生徒さん達がみな、もれなく、進度に関係なく、この新たなやり方をすぐに会得できた、ということです。
もちろん、それまでの過去の様々な変遷を共に経験しているから、(そもそもふんばってないから)というのは一大前提条件ではあるのですが・・
私がやってみせて、解説して、またやってみせて、「はい、どうぞ」で、すぐに出来る・・
音色や響きの心地よい変化は人を幸せにするし、みんなさらにフルートが好きになった、と仰ってくださっているのが嬉しいです。
もちろん、私も。
地球に重力、引力がある。
その自明の理、物の理が、あまりにも当たり前すぎて、すっかり忘れていたのだから泣けてくる。
弟が2005年?だったか、「はやぶさ」が大変だった渦中見つけた「地形航法」と比べるのはあまりにもずうずうしいとは思うけれど、私にとっては、同じくらいのメウロコ大発見です。
私にとっての新たなフルートの「航法」だから。
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