混沌×2

どうやら情勢は混沌としてきたようだ。
臨時国会の冒頭解散で、国民の多くは素朴な疑問を
安倍首相に対して抱いた。

一方、野党共闘はどうなるのかと思っていたら、
民進党の新代表になったばかりの前原氏が、
こちらも、突然の解党宣言そして、希望の党への合流を決定。

希望の党としては、全国区に候補者を立てたくとも
手駒がいないので、民進党の合流は渡りに船だが、
民進党も寄り合い所帯で、右から左までいるから、
小池代表は、候補者認定に慎重にならざるを得ない。

小池代表は「改革保守」であると希望の党を位置づけたが、
元を糺せば改憲に前向きであり、
やはり安倍首相と根っこの部分では重なっている。

国民の意識としては、議会制民主主義に背を向ける安倍首相の手法に
辟易としているところもあり、
批判票の受け皿を求めている（先の都議会選のように）。

だが、受け皿が希望の党でいいのか、
それとも何がなんても安倍一強を崩せればいいのか、
選挙の結果が、どちらになっても
あらたな混沌を生み出す恐れがあり、
国民の気持ちもますます混沌としてくるのではないか。