その後、色々と楽器屋さんに行っては、初代の頭部管が入るフルートを試させていただいています。
まだ全て、という訳ではないけれど、なんとなく傾向が見えてきた。
やはりマイユショーの頭の良さを生かすのは、同じ素材もしくは、それより比重もが軽い金属ではないか、というのが私の仮説&好み。
同時代のルブレのマイユショーに入り、喜んだのもつかの間、ルブレにはルブレの主張と個性があり、どうも馴染みが今一。
銀のボディでは、せっかくのマイユショーの軽やかさや明るさが曇る・・気がする・・
などなど、色々と説明した後、リペアマンAさんに初代の頭とYAMAHA212白銅のボディの組み合わせでの演奏を聴いていただく。
「おお〜〜、予想してた通りだ!本当に合いますね〜〜」
「でしょ?でしょ?いわば、プチプラコーデ・・・」
ということで、ボディのキィの空きの調整と、やたら頑丈なバネをもう少しエレガントになるように調整を御願いしました。
Aモデルになったら、さらに良い響きになることでしょう。楽しみです。
今日は、五代目で練習したのだけれど、なんとこちらも初代効果で、すっかり吹き方が変化し、以前よりもより色々なことができるようになっていた!
う〜〜ん、やはり銀の深みある音色も捨てがたい・・
と悩みは尽きません。
あの初代と初めて出逢った時に、「助けて」という声が聴こえたような気がして、つい、買ってしまいましたが、もしかしたら、実は「助けてあげる」と言ったのかもしれない・・
先日の師匠の演奏、甲野先生の言葉、技、太刀払いなどなど、様々なことから、大きく変化はしていたけれど、やはり、最も私を変えてくれたのは、この初代のロットです。
「物理的な大きい小さいではない、中に入ってくる何か」(@甲野先生)そのものの笛の音。
こんなにフルートに夢中になったことは今までなかったです。
不思議なのは、こんなに吹いているのに、ほとんど疲れがないこと。
むしろ体調はどんどん上向いている。
以前は、さらいすぎると翌日、親指の付け根が痛くなったりすることもあり、年も年なんだから休ませつつさらわないとね、なんて言っていたのが嘘のようです。
四方巻き(ヒモトレ)やカチューシャ効果もあるのかもしれないけれど、身体の奥底からの変化を感じています。
それにしても、YAMAHAは本当に流石に良い仕事していると思う。
白銅というセレクトも中々です。非常によく響く金属だから。
あの低価格で、あれだけのフルートを作ることができるのは、大企業なればこそ。
あれで、もっと頭さえ工夫研究すれば、さらに低価格の普及品でも凄い楽器が出来るのに・・
と、あくまで個人の感想ではありますが、YAMAHAだって、最初はニコレの言う事を守って、ちゃんとしたシンプルな歌口だったのに・・
誰か、あの歌口を補正してストレートにするパーツ開発しないかな?
カチャっとはめ込む様な感じで?
金継ぎみたいなのは?
ああ、でも漆だとかぶれるかも・・
なら面取り部分にマニキュアを塗り重ねてみたらストレートになるかしら?
そうだ。ルーダルカルテクーパー仕様でやってみよう!
などなど、色々考えてしまったほど。
そうそう。
替え指の話を。
指を速く回すための便利なもの、音楽的音程の調整のためのもの、などなど色々あるけれど、現代の奏法で最も廃れてしまったのは、音色を変えるための替え指ではないか?と再発見。
というのも、この初代&YAMAHA212モデルで演奏すると、本当に替え指によって、より様ざまな音色や響きの変化を得ることができるから。これはとても嬉しく楽しい。
5代目でも同様ではあるけれど、初代はそれがより顕著なので、もう使わない訳にはいかない・・
ということで、ここのところは、このモデルに合わせての様々な替え指を探したり、試したり、で忙しかった。
まあ、最初から予想はついていたけれど、試しに本来の212の頭部管で吹いてみた。
替え指は一切関係ない!と言ってよいくらい、変わらない音色・・
予想はしていたけれど、それを上回った。まさか、こんなにも変わらないとは・・
替え指が廃れてしまっているのも無理はない・・
これって、本当に最もフルートにとって必要なものをそぎ落としてしまった、という残念でもったいない結果に他ならない。
物理的なデシベル的音量でしか物事を考えられなくなっているのだな・・
魂に届く音は、どんなに小さくても、騒音の中を抜けて、ちゃんと聴き手の全身全霊に届くはずなのに・・・
他人事ではなく、自分もまだまだ物理的な響きに囚われていたな、と反省しきりであります。
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