秘境・・というのも決して誇大広告ではないくらいの山奥でした。
四国の山奥、というのは何かしら独特の霊気があるような気がします。
高所恐怖症なので、案じつつかずら橋のたもとまで。
渓谷にかかるつり橋は美しいし、思っていたほど、高所ではなかったのですが、やはり足元から透けて見えるのは怖い。
「落ちても死なないくらいの高さかなあ?」
と夫に話しかけたのを聞きかじった切符売り場のおじさんは、
「いや、死ぬ高さですよ!」
「え〜〜!?」
「でも、大丈夫です。今までに落ちて死んだ人は一人もいませんから!」
とにっこりと笑う。
今朝、ホテルで観たTVの星座別占いでは、乙女座の運勢はその日の一等賞。
「何か新たな目標をつくってチャレンジしましょう!」
と言っていた。
そうだ。この吊り橋こそ、私の新たな目標であり、チャレンジだ!
と自分を奮い立たせ、一歩を踏み出した。
・・・ちょっと、揺れるんですけど・・
とかなり動揺しつつではありましたが、無事に落ちることもなく、渡りきることができました。
冷や汗もかいたけど、とても清々しい気持ち。新たなチャレンジって気持ちいい。
渡り終えて、ようやく、周囲から沢山の鶯が鳴く声も聴こえてきました。
渡る前と渦中は必死で、全く聴こえていなかったんだね・・
とここで一句。
鶯の声ぞ涼しきかずら橋
河原に降りることもでき、清流に足を浸したりと、堪能しました。
すっかり調子に乗って
「この際、他のつり橋も制覇だ!」とばかり、東祖谷の2重吊り橋にまで足を延ばすことに。
こちらの方が短いけれど、足元の隙間が広かったのですが、怖さを感じることなく、つまり鶯の声も楽しみつつ渡ることができました。
そういえば、吊り橋のかずらも、ある意味丸紐。怖さが薄れたのはそのせいかもしれません。
宿は「秘境の湯」というホテル。大きな窓のある部屋からは周囲の山々が見え、とても落ち着いたゆっくりした気持ちで過ごすことができました。
お料理もどれも美味しかったです。
父方のご先祖は平家の落人で、この界隈で神官のようなこともしていたらしい、と従姉から聞いたことが。ある意味、ルーツを訪ねての旅でもありました。
霊性をより感じるのはそんな話を聞いていたせいかもしれません。
温泉も広く、良いお湯でした。
露天風呂には山桜の芯、即ち桜蘂(さくらしべ)が風に吹かれて落ちてくるのも素敵でした。
ここでまた一句。
ほろほろと桜蘂降る祖谷の湯屋
露天風呂から中に入ろうとした時、左足の親指の先に、なにやら妙な感触が。
え!?っと思い下を見ると、なんとそこには大きなガマガエルが。中に入りたそうに座っていたのでした。
ガマガエルの背中は思っていたよりも、乾いていてサクっとした感覚。
もっとジトっとしているのかと思ったけど。
良い経験をしました。
甲野先生がいつぞや、ガマを踏んづけて、そのとたん「バフ!」っと鳴いた、というお話を思い出しましたが、敢えて踏んでみる勇気はなかった。
嬉しかったのはホテルの売店に、何故が骨董品コーナーがあったこと。
おそらく近隣の御屋敷の蔵からでも出てきたものでしょう。
値段が安いのでびっくり。こちらで買う半額くらいだと思う。
数は少なかったのですが、古伊万里(明治初期くらい)のお皿4枚と、大きなコンポートのような漆塗りの台のようなものを購入。
もしかしたら、お酒を飲む大杯?もしかしなくても、そうやって使うのも面白いかも。
翌日は早朝5時に出発。これまたたいした渋滞もなく、午後3;30には家に到着。
流石に夫は疲れた様子でしたが
「日本なんて狭いもんだ!」と豪語。
でも、あと何年、こうした休日を一緒に楽しめるのか・・
と思うと、なるべく一緒に遊ぶ時間も大事にしたいものです。
休日が楽しすぎて、社会復帰が心配でしたが、様々な要件がパソコンを開くとあふれ出し、一気に日常です。
さ、働こう・・
写真は、
渡る前のびびっている時の微妙な顔、河原で、古民家(平家屋敷)で
最初の日に比べて、2キロ太ってマルマルとしています。
夫も持参したシャツのボタンが止められなくなっていました。先週は普通に着ていたのに・・
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