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2017年01月16日12:26

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お年玉 1月11日(水)

お年玉をもらえなくなってから、既にウン十年ですが、11日7:30からの生徒さんのレッスンで、大きなお年玉級の変化がありました。

昨年のリサイタルのアンコールで私が演奏したサティのジュテヴーをやりたい、ということでレッスンしていたのですが・・

「この曲は最初の低音のミで決まりますね。ハートとお腹にズンと響くミね。」

ああ、そんなミは出せてなかったよなあ・・と反省をこめつつのご助言。

「優等生じゃなくって、ちょっと不良なの。場末の酒場、ムーランルージュやモンマルトル・。グレースケリーじゃなくって、マリリンモンローね。」

と、急にマリリンモンローの大きな顔のアップが浮かんだ。

アンディー・ウォーホルのマリリン。

フランスなんだから、むしろピアフとかが浮かぶべきなのかもしれないけれど、何故かマリリン。

そのお蔭で、大きくフルートの当て位置が変化。


数か月前、気が付いた「同じアンブシュアで全ての音域」という理想にさらに近づいた。

この当て位置になる前は、まだまだ背中のテンションを増して、変えていたけれど、もうその必要もない。

高音域も低音域もほぼ同じ。
さらには、タンギングも軽くなり、息も続くように。

「え?こんなところじゃ音、出ないでしょ?」と思えるくらいに今までと異なる個所なのですが、何故か、これだと全てが上手く行く。


以前、連載して居た時に、

「中庸の構え」という話を書いた。

「右でもなく左でもなく、さりとてその真ん中でもないところの中庸」

でも、まだまだ「真ん中」に限りなくちかい、遠慮がちの中庸だった。



今度の、今の中庸はそれはそれはもう、過激である。

そういえば、リサイタルの打ち上げで長年の笛仲間、Mさんからうかがった話もこの下地になっていたかも。

「そもそもフルートトラヴェルソのトラヴェルソが水平、というのが間違った訳なんですよ。トラヴェルソのトラヴィはトラヴィアータ(椿姫)と同じ語源で、『道を踏み外した』っていう意味なんだよ!」


なんて素敵なお話。

四角四面の軍楽隊の水平な横笛ではなくて、ヨロヨロと道を踏み外した笛なんだ。

私はこちらの方が好きである。

断言してもいい。もちろん、私にとっては、ということではあるけれど、



フルートは斜めに吹く笛である。


・・・・

息子が巣立ってから、すっかり鬱モードでやる気も失せて、掃除や買い物ばかりしていたのですが、それも良かったかも。

「やる気」のある息はともすると騒々しい。
前に前に行こうとするも、空回り。

でもやる気のない息は・・
静かで、少し悲しみの色を帯びている。

だからこそ、この新たな当て位置でも音が出る。

やる気のない息だからこそ、もたらされたお年玉だったかもしれません。

さあ、これで、いよいよヤルキマンマンに???

あれ?!



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