世の中に、このような言葉が存在することを恥ずかしながら、つい数日前まで知らなかった。
お料理好きの方には最早、当たり前かもしれない、言葉です。
リサイタルが終わってからの私の一番の興味関心は、フライパン。
毎日、フライパンのことしか考えられないという、妙な集中状態が続いていました。
キッチングッズ売り場に足を運び、実際に店員さんから話をうかがったり、手で触ってみたり、夜ハネット検索でサクサクと情報を集める。
知れば知るほど、奥が深いのがフライパンの世界です。
結婚した時の調理器具や食器は、ほとんど、独り暮らしが長かった夫が使って居たものと、実家に余っていたもので、それなりに成り立っていました。
特に興味関心もなかったこともあり、ずっとそのまま。
その後も、何故か鍋釜が家の収納奥からみつかり、ダメになったとしても、わざわざ気に入ったものを買う、ということが一度もなかった。
でも、フライパンだけは、すぐにコーティングをだめにしてしまって、下手すると毎年、ティファールの安い数千円のものを買いかえる日々。
私の使い方がザツなこともあり、最初は良いのですが、餃子などで失敗してしまうと、もうだめで、餃子ストレスになっていました。
でも、色々と店員さんの話を総合すると、手間はかかるけれど、餃子が一番美味しく焼きあがるのは、やはり鉄のフライパン、とのこと。
ネット検索するとドイツ製の3,4万円する打ち出しで作られた芸術品のような鉄製フライパンもあり、、思わず、深夜にポチっとしそうになったのですが、その2キロ、という重さをみて思い留まりました。
こうした本格派は、フルートで言えば、ロットのようなものかも。
いきなり初心者がビンテージ楽器、というのも、音は出せない・・
やはり、まずは、初心者向けのスタンダードモデルの鉄フライパンからがいいのかな、と探していたところ、ピッタリのものを見つけました。
日本製の極(KIWAME)という、「夢の鉄フライパン」
重さも、さほどではなく、何より鉄なのに、通常のものよりは扱いやすい初心者向き。
値段も鉄フライパンにしてはリーズナブルで6300円でした。
とはいえ、やはり使い始めには「油ならし」なるものをせねばなりません。
解説のパンフレットをもらい、店員さんにやり方をしっかりと聞いて、早速、本日、生まれて初めての「油ならし」をやってみました。
「これからよろしくね!」という挨拶のような儀式は、よりフライパンとの距離?を近くしてくれるのかも。
その後、餃子を焼いたところ、なんと、信じられないくらいに美味しい。
今まで、私が家で焼いていた餃子は、あれはいったい何だったんだろう・・(遠い目)
夫はサンマの真似をして、「そんなはずがある訳ないやろ・・ホンマヤ〜」
と、関西人が聞いたら、きっと怒り出すようなひどいイントネーションの大坂弁で、しょうもないギャグを繰り出す。
息子は、夫と私の「ホラ、お約束だよ!ここで同じギャグやらないとね!」
という期待感溢れる空気を敢えて無視し、「・・美味しい!」と普通に。
でも、本当にびっくりするくらいに美味しく焼けました。
くっつかないので、フライ返しも必要なかった。
毎回、使うたびに、「油返し」なるものをしなくてはいけないのですが、その手間なんて、この美味しさに比べたら、なんてことない、と思えるくらいです。
「油返し」という言葉も結構気に入っている。
「妖怪油返し」 とかいそう。
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