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2016年07月25日00:08

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『古武術に学ぶ楽器奏法』 7月24日(日)

常連マリンバのYさん、そしてご遠方より、楽器製作者のMさんが初参加。

Mさんは、製作して、試奏する中、身体に痛みを感じるようになって、とのことでのご参加でした。

大柄で若い男性なので、多少どんな構え方をしてもなんとかなりそうではあるのですが、まだまだ若い、とはいえ、年々、誰でも年は取る。

やはり、その演奏する姿勢を一目見ただけで、

「あ、ここと、ここと、痛いですよね・・」

とわかる。これは私だけでなく、Yさんにもアリアリとわかったようで、辛そうな表情に。

大きく身体を捻じって、左右の肩の位置もかなりずれたままでの演奏でした。

もちろん、こういう感じの奏者はとても多いし、その理由もわかる。
男性の身体の大きい奏者は、ほとんど、このタイプかも。

捻じることで、一種のテンションを生み出し、それが音を出すのに役立っている。

でも、そのテンションは非常に表面的で、浅く、筋肉がとても疲れるものでもあります。



若いうちはなんとかなっても加齢と共に、故障を呼ぶやり方だと思う。

「若い頃はよかったけど・・」

と言われてしまうこのタイプ・・

ということで、

「これは一番お勧めです!」

と「カヤックの構え」を伝授。

さらにお二人には最新版の「中庸としての命門」を。

これで、Yさんの響きもさらに変化。

他にもお互いに斬り結びながら、様ざまなスイッチを試し、これも投入。

最後に、この日の白眉、とっておきの、「小指スイッチ」のご紹介を。

これにはお二人とも、最早、目が点で、

「・・・ね、だからヤクザって本能と培った実践の中で、でこうした身体感覚を持っていたからこそ、不始末しでかすと、小指を詰められちゃったんでしょうね〜〜」

とかつて甲野先生からうかがった話も披露する。

「小指をツメル、というのって、日常生活に差しさわりがないようにするための、せめてもの思いやりだと思っていました・・」

「いやいや、違いますよ。武器を取り扱えなくするためです。武器を取り扱うのに最も必要で重要なのが、小指なのですよ。」

と、出逢ってすぐの頃、何かの折にお話したのでした。

13年たって、それが気付きとして、このように大きく登場するとは・・

武器に限らず、道具を取り扱うのに最も重要な指。小指。


それも、右じゃなくて左。

右と左はその機能は全く違う。

お二人共、私の音の変化にびっくり。

初参加にも関わらず、Mさんの音も変化。

Yさんの長年の悩みの右手の動きも、これで、かなり納得のいくものに変化されたのでした。



アフターも楽しかったです。サムピックや指抜きでちょっとした遊びをする。
これまた大盛り上がりでした。

「楽器というものは、その製作者のセンス以上のものは決して出来ない」

これは師・植村泰一先生の言葉。

その通りだと思う。

今回、身体を痛められたことがきっかけ、とはいえ、こうして製作者の方に、私が取り組んで居る、道具と人間の付きあい方の術理をほんの一端ではあるけれど、ご紹介できて、嬉しいです。

もしかしたら100年後に「ビンテージ」と呼ばれ、大切に受け継がれるような楽器を作っていただけるかも、と期待しております。

Yさん、Mさん、ご参加ありがとうございました。


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