甲野善紀 先生をお招きしてのこの講座も73回目となりました。
今回は、TVと日経新聞で取り上げられたこともあり、鶴見開始以来の、大人数での会となりました。
番組・記事のクオリティが高かったせいもありますが、初参加の皆様も、興味本位といった方は一人もおらず、みな大きな問題意識や自身の演奏に違和感を抱えた方ばかりで、初参加者が四分の三、とは思えない程の、充実しまとまった会となりました。
ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました。
「イメージというのは何の答えももたらさない。でも内観というのは、必ず何かしらの答えがかえってくるものなのです。」
「ピアノを弾くこと、歌うことを夫々、分けない。ひとつのまとまりとして、ご自身の中から出てくるものを探されるといいでしょう。」
今回、この二つの言葉が最も心に沁みました。
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67才の先生はお会いするたび、若くなっていらしていて驚かされます。
おそらく、その技の進展によるものなのでしょう。
技、久々に受けさせていただきましたが、自分の心身のモヤモヤしたモロモロが、スコーンと底から抜けて、空洞の竹筒になったような爽快さがありました。
これで、また新たな心身で演奏に取り組めそうです。
講座開始前に、先生にフルートを聴いていただきました。
フェルーの「恋する羊飼い」
「・・いや、驚きました。随分変わられましたね。フルートの音とはとても思えない。さりとて、日本の笛とも違う。一言で言うと、『あい』です。哀愁のあの『哀』が伝わってきました。」
「ありがとうございます。曲も実はそういう切々とした恋心をテーマにしたものなのです。なのできっと・・」
「いえ、それでも、その楽想をちゃんと伝えることができている訳ですから・・」
一緒に聴いてくださった忍者Iくんも
「本当に、フルートじゃないみたいでした。それに随分と姿勢が変わられましたね。」
姿勢に関しては、兄弟子タコさんからも「良い感じになられました!」と。
こちらは、ただ立っているだけの、普段の姿勢に関してですが。
この日は濃紺の麻のシャリっとした楊柳の着物を浴衣替わりにし、白地の博多織の版巾帯だったので、その姿勢矯正効果もあったので、
「あ、浴衣のお蔭です!」
と言ったら、甲野先生がすかさず、
「いや、浴衣といっても、それは・・」
と普通の浴衣ではないことをちゃんと気が付いてくださって嬉しい。
今はこうした「浴衣替わり」という着方も廃れていると思いますが、母から教わったのは、
「浴衣というのはお祭りに着るもので正式ではないので、フォーマルな場ではだめ。でもとても暑い日、薄物のシャリ感のある夏の着物を襦袢と半襟なしで、浴衣みたいに着るのであれば、ちょっとしたお出かけまでなら大丈夫。ホテルはだめだけど。」
というもの。母が「浴衣替わり」にしていたこの濃紺の着物は洗濯機でジャブジャブ洗えるので、重宝しています。楊柳なので、アイロンも必要ない。
「ま、私もアラ還ですから、ちょっと贅沢なことしてます。」
「ほ〜、アラ還ですか!」
と最後は余計な事を言ってしまいました。
でも私も、先生程ではないにせよ、「今がピーク」を日々更新させていただいています。
正直、アラ還ですが、それが何か? といった感じではあります。
日経新聞にも「フルート奏者白川真理(57才)」とがっつり載ってたし。
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