政治資金規正法は、ザル法であることが、
舛添知事の一連の発言であらためて明らかになった。
政治資金規正法は、もともと政治活動を制約しないことを前提に
制定されているといわれている。
これを、好意的に解釈すると、選良はあれこれ縛りをかけたり、
罰則を設けなくとも、個々人の高いモラルこそが
最高の法であるという受け止め方もできるが。
しかし、日本では、モラルを遠い昔に置き忘れてしまった政治家が多い。
もちろん、私財をなげうっても政治理念を貫き通した
崇高な政治家は少数派だが存在していたし、いまでも存在している。
こうした少数派に属する政治家に、モラルとは?と質問したら
恐らく「私自身である」という答えが返ってくるのではないかと思う。
モラルとは目に見えない、他人には説明できないような
その人その人が、持って生まれた資質であり、
信念に裏打ちされた行動でしか示しようがないからだ。
いちばんタチが悪いのは、モラルが欠如しているのに
あたかもあるかように振る舞うことだ。
その点で考えると、舛添知事はモラル欠如を隠さない
正直な政治家といえるのかもしれない。
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