これもあれば、あれもある。取り入れても面白いだろうし、そうじゃないのもまたいいだろう。
さあ、どうするか?
という、なんだか、余計に混乱に拍車をかけるようなレッスンでした。
曲はバッハのロ短調ソナタ BWV1030。
「本番直前まで、悩むんだよね〜〜」と嬉しそうに仰る。
即興的ファンタジーが大事なのももちろんだ。
ああ・・でも、本当に名曲である。大事に育てるように取り組みたい。
終了後のお茶の折、思いがけない言葉をいただきました。
「・・でも、ま、音がみな、随分と響きになってきた!」
そういえば、今回のフルートソナタも一回も止められることなく全楽章を吹かせていただいた、ということにその時になって気が付いた。
昔は、とはいってもほんの去年までは、すぐに止められて音作りや何かしらのウォーミングアップ的なご指導をいただいていたのだった。
何より驚いたのは自分自身の気持ちの中に「先生、今日の私の音はどうですか?」
というような気持ちが一切なかったことだった。
ずっと「先生、どんな顔されるかな?」とその驚くさまを見るのも、私の密かなレッスンでの楽しみでもあったのですが、今回は、そんなことはすっかり忘れていた。
これも「安心スイッチ」の効用である。
「どうかな?」と思うのは、ある意味根本的自信がなく、不安だからこそでもある。
そんな様々なことが脳裏を駆け巡ったものの、すぐにお礼を。
「ありがとうございます!前回のレッスンの時に、先生の気付きを教えていただいたおかげです!}
なんだったっけ?といぶかしそうな表情の先生。
「つまりは、スイッチを入れる順番の話だな、と思った次第です。」
と詳細を説明すると、ようやく思い出されて納得されたお顔。
そしてすぐに仰った。
「そして、それを忘れることだ大事だね。」
背筋がヒヤっとした。
こんな程度で納得するな。まだまだ先は長いよ、ということである。
ログインしてコメントを確認・投稿する