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2015年08月29日20:51

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記念日 8月29日(土)

今までも、大きな気付きと喜びがあって、その都度、それは私の小さな「記念日」となってきました。

でもゲンキンなもので、それがいつの間にか当たり前になった頃には、もうその記念日のことは忘れてしまっています。

でも、今日、8月29日のことは、多分、一年くらいは覚えているんじゃないかなあ、と思いました。

きっかけは、生徒サンノレッスン。
ベテランKさんは、アンダーソンの24に果敢に取り組んでいらして、いつもきっちりとみていらっしゃる。見習わねば・・

でも、前回、タンギングに関しての問題がみつかり、ここで大手術、ということになりました。

つまり、ふと気が付くと舌ではなく唇だけで行っている、というもの。
これはこれで、ひとつのテクニックで、フランス人などは、物凄いスピードでできたりもし、びっくりしたことがあるのですが、やはり、勝手にそうなってしまう、というのと、自分のコントロール下における、というのは違う。

そこで、ゆっくり、タンギングでさらう、というのが課題でした。

大分、良くなってはいたけれど、とても不自由そうで、無理している感が漂う。

その時、降りてきた。

「・・・やっぱり、舌もバッハタッチじゃないかと思うんですよね・・・」


先日の日記にも書いたように、この4月、フリーデマン・バッハの音楽帳、最初の曲、アプリカーツィオの3434の運指を見つけてからというもの、私の一番の興味関心は、いったい9才のフリーデマンは、どのようにこの曲を弾いたのだろう?そして父、バッハはどのように教えたのだろう?

ということです。そのために歴史的文献を読みクラヴィコードも弾く、ピアニストの砂原さん、バロック以前の音楽にも詳しいチェンバリストの�彪舛気鵑覆匹砲盒気┐鮓陲ぁ△気蕕砲魯優奪箸任眇А垢半霾鵑魑�ったのでした。

4月から、現在に至るまで、こんなに勉強したことはない、というくらい集中して本も読めました。
やはり、人間、興味関心を持つことが一番の身になる勉強をもたらしてくれるんだなあ、と息子への教育方法の失敗を反省したりもしつつ・・

9才のフリーデマンのことを想って始めた勉強が、結局巡り巡って、フルートの進展に結び付きました。

今や、私のフィンガリングはバッハ・タッチです。
これだけでも、もう十分な収穫だと思っていた。

ピアノの音であれほど、音楽の力を信じられる経験もでき、それだけでも、奇跡だと。

一方、バッハ・タッチでも、まだフルートでの変化がピアノ程の感動をもたらさなかったのは、まだまだ本業なだけに、間に合わせが多いんだろうな、と感じていました。

もしくは、本業なだけにこんな程度で喜んでる場合じゃないでしょ、という妙な自意識が邪魔をしているとか?

しかし!

それは実際に、そんなもんじゃなかった、ということを本日しみじみ確認。

それもこれも、バッハ、そしてその謎を解く鍵を残してくれたテュルク、エマニエル、クープラン、フォルケル、グリーペンケルル、シュパーニ、それを日本語訳してくれたNさん、などなど、沢山の人の研究のおかげです。

そして、タンギングに違和感を感じて、間に合わせていなかったKさんのお蔭。
あの不自由そうな感じを見なければ、おそらく一生気が付かなかったかもしれません。
だって、間に合わせちゃってるから。

ちょっと、ここ数年の中で一番大きな変化と感動だった。

Kさんも、瞬時に変化。

その後レッスンにきたKくんもびっくりの変化。

もちろん、私もすっかり別世界となり、さらにフルートを吹くことが楽しくなりました。

つまりは、舌もバッハタッチ。指と同じく、かかっている圧が外れるから回収される。

グリーペンケルル流に言うならば、以下のようなところでしょうか・・


「人間の舌は、ものを食べるのに適している」


当たり前じゃないか?

そう。でもその当たり前のことすら、私は、すっかり忘れていましたよ。

・・・・・・・

旧友との宴会に昼間から行っていた夫が思いがけず早い時間に戻ってきて、私が練習しているのを聴いて、驚いた。

「ね、すっかり別人でしょ?!」

まあ、それだけ、今までが酷かったということではありますが。

とにかく、本日はとりあえず、上機嫌です!!




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