イスラムテロの連鎖

イスラム過激派によるフランスの新聞社襲撃事件、
その後の過激派と特殊部隊との銃撃戦は、世界中を震撼させた。
犠牲者は17人に上り、テロリストは3人が射殺され、
1人はまだ行方が掴めていない。
また、ドイツでも風刺画を転載した新聞社が放火されたようだ。
表現の自由は暴力に屈しないと、世界各国はテロを厳しく批判している。
しかし、なぜこのような悲劇が21世紀になっても起き続けるのか、
マスコミは的確な分析ができていないように思える。
ロンドンで起きた爆弾テロ、ニューヨークでの911テロ、
古くはドイツのミュンヘンオリンピックでも。
貧富の格差、先進国によるイスラム文明への侵略、
そして今回のムハンマドを風刺したこと。
底辺にある問題は、宗教と宗教、文明と文明の衝突と指摘されるが、
でもどれも正鵠をついているようには思えない。
テロに対して米国などは爆撃を繰り返すが、
止むどころか報復は執拗に繰り返されている。
私には、人類文明が生み出したウイルスが心の中で増殖し、
猛威をふるっているように感じる。
ワクチンのないまま、ウイルスは蔓延して、人間が人間を傷つける
負の連鎖を生み出していいるではないか。