ジョージ・A・ロメロの1973年の映画「ザ・クレイジーズ」のリメイク。
生物兵器の漏洩に、とある小さな町が汚染される。次々と凶暴化していく人々。無理矢理に住民を拘束する軍隊。収拾のつかない混乱。やがて政府は最悪の決断で決着を付けようとする。
とまぁ、かつては衝撃的だったが、その後多くの作品で模倣され、今やネタが古いとしか言いようがない内容とオチ。そんな映画をリメイクした本作は、大筋では元ネタを踏襲しつつも、テンポの良い語り口や手堅いサスペンスの描写で、かなり楽しませてくれた。
監督のブレック・アイズナーは、ディズニーアニメファンの大敵、前ディズニー社会長マイケル・アイズナーの息子であるが、批判を浴びた父親と違って映画的センスは確かなようだ。
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