第44回東京玉翠会総会が、東京プリンスホテル鳳凰の間にて無事開催されました。
今年は昨年ほど暑くなく、台風ともぶつからず、丁度良いお天気にも恵まれました。
久々に会う先輩、後輩、同期、ブラバン仲間TBB,との交流はとても楽しかったです。
そして、今回は大きなミッションを企んでいました。
きっかけは、4月6日に届いた幹事学年H13年卒のKさんから届いたメール。
私は既に事務局も引退し、本業と重なったため、幹事会も2回リモートで途中参加しただけで、実はお顔もよく把握していなかったのですが、TBBの後輩ということでもあり、私が音楽関係だから、ということでのご相談でした。
内容は「毎年録音を流すだけになってしまった県女(香川県立高松高等女学校)の校歌をまた以前の様に、TMC(合唱部)OBに壇上で歌ってもらうと良いのではと思うのだが、既に廃部となっていて、誰とも連絡がつかない。誰かご存じないですか?」というものでした。
県女の校歌のことを気にかけてくださっていることが嬉しく、すぐに事務局関係者に問い合わせましたが、誰も心当たりがなく、一旦は「では従来通り録音のみで」となりました。
昔はTMC(合唱部)OB有志数名が壇上で歌っていたけれど、ここ10年はただ音源を流すだけとなっていて、高松中学校と高松高等学校は、壇上で応援団がエールをおくり、ブラバン伴奏で賑やかに校歌を歌うので、比べると、やや寂しいなとは思っていましたが、そういうものという認識しかありませんでした。
それを今年の幹事のKさんが、またTMCを復活させ、なんとかしたいと願ってくれたのが素晴らしい。
実はこの日は横浜フルートフェスティバルの本番翌日で、開放感と共に、上機嫌テンションも高まっていた。
なので、「それならプロのオペラ歌手に舞台で音源に合わせて歌ってもらうといいんじゃない?」とすぐに、後輩で、何度か共演したこともある藤原歌劇団団員である富原淑子さんのことが思い浮かびました。
Kさんは同期と相談後、「それは盛り上がりそうですね!」とゴーサインが出て、せっかくだったら東京玉翠会のHPで、参加者(特にTCMOB)を募ろう、となり、伴奏音源だけだとメロディーがわかりにくいので、私もフルートでメロディーを助けるために参加することとなりました。
通常、プロのオペラ歌手に「録音音源に合わせてマイクの前で歌ってください」とは言えないし、それも予算もないので、あくまでも同窓生の一人としてボランティアで、となると更に言えないけれど、富原さんのお人柄を見込んでお願いしたところ、即快諾。
日頃歌っている音域よりも低いので、本領発揮という訳にはいかないとのことでしたが、引き受けてくださりました。
話はここで終わるはずだったのですが、なんせ私のテンションはこれで更に高くなっていたので、神田会を発足主宰されているO先輩にご相談メールを出してみました。
O先輩の同期には、やはりフランスで活躍されたオペラ歌手で、何度かお声がけくださって共演させていただいた関口玄子(みちこ)先輩がおいでなので、ご一緒にいかがかなと。今は高松に戻られたそうですが、総会にはいつも参加されておいでなので。またご一緒できれば、と思い打診をお願いしました。
そして、更に恐る恐るうかがったのは、林康子先輩のこと。
1972年に日本人で初めてミラノ・スカラ座にデビューした後、世界各地の歌劇場でプリマとして活躍したソプラノ歌手です。
林康子先輩も、O先輩、関口先輩の同期で、毎年総会ではおみかけしていて、富原さんと私はいつもご挨拶にうかがっていました。
「こんな打診を世界のプリマドンナ・林康子にしてしまって良いものでしょうか?」
と送信し、「何を考えとんや〜」とのお叱り覚悟のダメモトで返信を待っていたところ、
「真理ちゃん、お祭りやな!ええの〜。やろう!」と驚くほどの前向きな返信が。
幸い関口先輩はもちろんのこと、林康子先輩も「音域が低いわねえ〜」とは仰っていたもの快諾してくださりました。
これはO先輩のご尽力のお陰だと思います。
そして、林先輩が歌われることは当日までは秘密にしておいて、サプライズにすることに決定しました。
O先輩、幹事のKさん等と、あれこれ、様々な相談事が飛び交いましたが、無事に、最良の形で、実現。
林康子先輩が登壇した時は会場がザワザワとなって、サプライズも大成功!\(^o^)/
「音域低いから声、出ないわよ〜」と仰っておいででしたが、なんのなんの一声目から深く温かく格調高い歌声に魅了されました。
また関口先輩も、富原さんも良く通る艶やかな歌声を聴かせてくださり、TMCだったM先輩、他数名の同窓生有志の歌声も会場に響きました。
大正3年、100年前以上に創られたこの楽曲は本当に美しく、格調高いものですが、当時、県女の国語の教員だった小原虎一先生が歌詞、音楽の教員だった内藤蝶先生が曲を書かれたそうです。
内藤蝶先生の本名は内藤蝶子で、子を取ってペンネームにされているのもモダンで良いなあと感じました。
会場に集った皆さまにも喜んでいただけて良かったです。
また、会場にはいらっしゃいませんし、多くの方が逝去されておりますが、香川県立高松高等女学校の先輩方にも、林先輩を始めとした後輩達の演奏が届いていることを祈っております。
毎回楽しい一日ですが、今回は格別の一日となりました。
皆さま、ありがとうございました。
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演奏後、ステージの上で、林康子先輩から極上とびきりの笑顔をいただきました。
「音楽って結局は人間性なんだよ」という亡き師匠の言葉の答えをいただけたようにも感じられました。
これは私にとって、一生の財産になりました。
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