ここのところ、成績?が今一だったこともあり、アップしそこなっていたのですが、それでも自分にとっては、拙くとも思い入れのある俳句、ということで有難い俳句仲間の感想、批評も含めて記載。
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(8月)
金緑の光残して蜥蜴消ゆ 夕帆 2点句
「実に素直な句ですね。『蜥蜴』の顔つきや素早い動きには一切触れず、また急に逃げた原因も割愛し、色だけに焦点を絞っている点が効果的。更に『残して』が上手いですね。印象深いメタリックな色彩と輝きが目に焼き付いたことがよく分かります。」「『蜥蜴』の素早い動きを『光残して』と詠んだ感性。」
(夕帆)家の玄関先で偶然出くわした金緑色の蜥蜴。あっと言う間に逃げ去っていった様が鮮やかでした。
炎天や失楽園の空は青 夕帆 1点句
「『失楽園』はアダムとイブの『失楽園』? ミルトンの『失楽園』? 渡辺淳一の『失楽園』?」「『空は青』と言い切ったのは、潔くて良い。」「でも、『炎天』と『空』が被っている。」
(夕帆)あまりの暑さに、人類はこの地上から更に追いやられているのでは?という妄想からの「失楽園」を詠みましたが、色々な「失楽園」を思い描いていただければ、というのも考えていました。そっか。天と空ね、うっかりしてました。
コーギーに日陰譲りてすれ違う 夕帆 1点句
「ありがとう!」(コーギー飼い主)「脚の短いワンは、特に熱中症に注意!です。犬種を指定したのが良かったですね。」
「真夏の直射日光を浴びたアスファルト道路の表面温度は50℃から70℃近くまで上昇するというから、散歩する犬にとっては肉球やけどのリスクもあるし、ましてや胴長短足の『コーギー』にはさぞつらかろうと、自分の飼犬でもないのにわざわざ『日陰(を)譲』るという心やさしい景。」「だが、『日陰』では季語にならないので、晩夏の季語「片蔭」を用いて中七を「片蔭譲り」とするのはどうか。」
(夕帆)実際に、まだ陽射しもきつかった夕刻、家の近所で、お散歩中のコーギーとすれ違った時の情景を詠みました。
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(9月)
5点句をいただけ、一安心。
虫の音のモールス信号受信せり 夕帆 5点句
「『虫』もこの暑さでは助けを求めたいかな。」「『受信せり』は不要かな?」
(夕帆)モールス信号にそっくりななきかたを聞いたのをそのまま詠んだだけのもの。
秋月や音無き音の響きかな 夕帆 1点句
「『や』と『かな』の競演!」「季語として『秋月』や「秋の月」はあるけれど、「月」だけで三秋の季語だから、上五が少しもったいない感じ。」
(夕帆)兼題の「無」の句。イメージ先行で。秋の月の輝きは音の無い音楽・・といったまあありきたりといえばありきたりだったか・・?
『や』と『かな』は文字数合わせで使ったのだけれど、確かに切れ字乱用感は否めない。
白露降り天は昼夜を等分に 夕帆 1点句
「『白露降る(はくろくだる)』は、二十四節気を三分した七十二侯の一つで立秋の二侯(8月13日から17日頃)を指す初秋の時候の季語なので、『昼夜』が『等分』になる秋分とは季がずれています。」「ちなみに、「白露(はくろ)」は二十四節気のうち秋の三番目の節気(9月7日頃から秋分の前日まで)で、仲秋の時候の季語。」「天文の季語である「露」の傍題の『白露(しらつゆ)』だとするのなら、『白露降り』という表現を避けた方が無難です。」
(夕帆)秋分が近かったので。丁度読んでいたウェルギリウスの「農耕詩」に天秤座が昼夜を二等分、というような記載があって、それに感動していたところだったので真似して。「白露降り」がかっこいいので、使いましたが、ダブルというよりは、白露が下った後に秋分がやってくるというのを詠みたかった。でも「露降りて」にすれば良かったかも。
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