mixiユーザー(id:4088413)

2026年04月29日17:54

57 view

緊張の研究

先日の音楽家講座で、久しぶりに受講し、吹いた時、もう受講すると決まった時点で心臓がバクバクし始めていました。



何故?と毎回分析してみるものの、なんの解決策も見いだせないまま。

コンサートで私の演奏を聴くために集った訳ではなく、甲野先生のお話を聞きにきた方達の前で演奏することへのアウェイ感、というか申し訳なさがあること、甲野先生にどう思われるかな?という期待も混ざった邪心?など、色々と自己分析してはみるけれど、だからといって、そうした思いや感情、つまり心を、「あ、そうか」といって変えられるというものではない。


心はそうそう変わらない。



もちろん、先生には何度も相談していて、その都度答えは

「後は心の問題ですね」 というものだった。



でも前回はちょっと違うご助言があった。



「先生は、確か、子供の頃はとても恥ずかしがり屋さんだったと仰っていましたが、こうして人前で講座を行ったりする時は、とても自然で、落ち着いておいでですよね。

それはこうしたお仕事を始められた若い頃、最初からそうなれていたんですか?」



と質問したら



「そりゃあ、若い頃はそれなりに緊張もしましたよ。最初からという訳ではありません」



「では、どうやって緊張しなくなったんですか?」



「それはもう、とても研究しましたからね」



「え?何の?」



「緊張の研究ですよ」



「え??」



「白川さんは、まだ緊張の研究が足りてない・・」



と最後は独り言のようにボソボソっと仰って微笑まれたのでした。



「緊張」というのは人前で何かやる時にしか起きないし、決して自身の記憶としては覚えていたいものではなく、むしろ、「たまたまだった」などと、言い訳して忘れてしまいたい苦い記憶なので、中々、正面から向き合うのは難しい。



そうか、そこを若き日の甲野先生は考え抜いたのだなあ、と記憶に残っていた。



そこで、今回も、心臓の他には演奏中、どこが緊張していたかを思い出しつつ分析したところ、緊張のスイッチの一つを見つけることが出来ました。



それは口元。

35年程前に、ヤマハの工藤重典先生による公開レッスンで緊張して大失敗して以来、奏法を変えようと、色々探している時にであったのがフィンダ先生。

紹介してくれたのは、当時ムジカ・フィオーレで一緒に吹いていた志保ちゃん。

その後彼女は、フィンダ夫人に。



フィンダ先生もかつて悩んでいた時に偶然ヌーシャテルのワイン蔵でニコレ師に出会い、そこで話を聞いてもらって助言をいただいてから、自身のそれまでの吹き方に大変革があった、と仰っていた。



そしてフィンダ先生から当て位置の修正を提案され、それを2年間かけてそれまでよりも下にした。

それは、今まで硬く固定されていた下唇周辺の解放に繋がり、私も大きく変化することが出来た。

そして、その後植村泰一先生、そして甲野先生、と出会い、更に、変化する日々が始まり、今も続いている、という流れに。



でも、下に修正して以来、口元に関しては悩んだこともなく、特に不自由も感じないまま、つまり何も検証しないままでやってきた。



それが、今回、様々な気付きによって、他の部分の力みが減った分、より口元周辺が、緊張していつもと違う状態になり、アンブシュアのコントロールがきかなくなるので、息も普段より続かなくなる、ということが明確に判った。



「苦い想い出」ではあっても振り返って「緊張の研究」をするのは大事だし、そのお陰で次がある、ということをしみじみと感じた。



原因はほんの僅かのちょっとした思い込みとクセ。

当て位置を修正する以前から、何の疑いも持たずに、むしろ「良かれ」と思ってやってきたことが、これ程の緊張のスイッチとなっていたとは。



そしてそれをやめて吹いた時の音といったら、もう今までとは全く別物で、ああ、そうだったんだね、と情けないやら、嬉しいやら。



緊張とは、心の問題もあるのかもしれないけれど、心はそうそう変えられない、というのが持論。



緊張とは、身体の各所に起きている滞り(不要な力み)が要因になっているのではないかと思う。



いわば「緊張のスイッチ」となり、自らそのスイッチを入れてしまうのが身体の滞りではないかと思う。



それを『幾度もおびきだし、打ち砕き』(@願立剣術物語)ということが即ち稽古ではないか、と今回実感。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



今回、そんな心臓バクバクのシランクス冒頭だったにも関わらず、複数名の参加者の方々から美しい音色に感動した、とのメールをいただいた。



訝しく感じつつ怖々と録音を聞き返したのだけれど、確かにとても良く響いていて、心臓バクバクになっていても、音の芯と輪郭を失わず、揺れずに定まっていたのは、キングダム、逆字、法螺貝、などのお陰、そして先生による祓い太刀のお陰だろう。



フフフ。でも、もうあ〜んなもんじゃあないんですよね〜(^^♪

などと自慢したくなっているのは、やはり心に問題があるね、まだまだ。
3 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2026年04月>
日 月 火 水 木 金 土
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930