マイロットが入院中なので、リペアマンAさんのH管ロットでのレッスン。
私のより、なんだか、響きも残るし、甘やかな音色・・
・・欲しい・・
ああきりがない・・
楽器ごとに本当に個性が違いますね、という話になり、その流れで、先生が、ご自身のヴォンビーユを取りだしてきて吹かせてくださった。
「ああ、これも、ちょっと独特のフランスの香りがしますね。」
そしてさらに、ご自身が手にされている楽器、つまり治ってきたばかりの初代ロットを目の前ニヒョイと・・
「え?いいんですか?ありがとうございます!」
と恐る恐るではあるが、吹かせていただきました。
以前も、何度か、このようにしてヒョイと渡してくださることはあったけれど、私には右手の音は出すことはできなかったし、いや、左手の音だって、全然、使い物にはならないような音だった。
それが、今回は操作することなく、つまりあれこれ間に合わせることなく、左手から右手まで、最低音のドまで、スルスルと息が通り、音が出た。指への振動も心地よい。
左圧縮右解放、そして先日の左小指の変化により影響は大きいと思う。
初代ロットのギスキーは遠くて、小さい。それこそが身体を繋げることを助けてくれていれるのではないか、という仮説を確かめることが出来たのも収穫だった。
モイーズは反対にギスキーをうさぎの耳みたいに長くのばしたけれど、それも、身体的要求としての原理は同じかもしれない。いずれにしても、左小指をどんな時にも生かしておく、仕事をさせておくことが大事なのではないか、と改めて思う。
先生のロットには、やはり何か棲んでいる。
それは、それまでの持ち主が吹き込んできた息と魂が集まって生まれた精霊だろう。
そして、植村泰一先生が日々吹き込まれている息により、精霊は新たに生気を帯びて歓び踊り出す。
そのフツフツとしたエネルギーの脈打つ音が聴こえてきたような気がした。
精霊が機嫌を損ねては大変なので、
「せっかく調整されて治ってきたばかりなのに、すみません!」
と早々にお返しした(とは思う)けれど、随分と長く吹かせていただいたような気もする。
吹かせていただきながら、かつて「白川は性格が悪い!」といつぞや叱られたことを思い出していた。
技術なんか磨くな、人間を磨け、と仰っていた意味がようやく本当にリアルな技術論として納得できた。
・・・初代ロットは、ちょっとでも「いいとこみせよう」とすると、とたんに鳴らなくなる笛だった・・・
植村先生が出演される演奏会のご案内です。いずれも必聴です!
今年85才で、日々進化されている笛の音をぜひ!
★アンサンブル カプリス コンサート
フルートオーケストラでシンフォニー 〜植村泰一氏を迎えて〜
6月4日(日)14:00開演 青葉区民文化センター フィリアホール 全席自由3000円
先生はペルゴレージのコンチェルト第一番ト長調を演奏されます。
そして、夏は・・
★植村泰一フルートリサイタル (今 伝えたいことがある)
8月27日(日)14:00開演 神奈川県立音楽堂 全席自由4000円
ピアノ:砂原 悟
プログラム
J.S.バッハ ソナタ ホ長調 BWV1035
J.Sバッハ 無伴奏チェロ組曲 第5番 ハ短調 BWV1011
モーツァルト ソナタ イ長調 KV12
モーツァルト ヴァイオリンソナタ 変ロ長調 KV454
ピアノは1820年製、ヨハン・ゲオルグ・グレーバーのオリジナルピアノを使用されるそうです。
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