知られざるフルートの調べ
〜マンハイムから小川隆を迎えて〜 主催:株式会社アルテ・デラルコ
フルート:小川隆
ヴァイオリン:若松夏美
ヴィオラ:森田芳子
チェロ:鈴木秀美
チェンバロ:上尾直殻
9月14日(月)19:00 近江楽堂
(曲目)
ヴェンドリング:フルート、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、チェンバロのためのコンチェルティーノ
ト長調
シュターミッツ:フルート、ヴァイオリン、通奏低音のためのトリオ ハ長調
カンナビヒ:フルートと通奏低音のためのソナタ ト長調
ヴェンドリング:フルート、ヴァイオリン、チェロのための三重奏曲 変ホ長調
モーツァルト:フルート、ヴぁいおりん、ヴィオラ、チェロのための四重奏曲 ニ長調K.285
ホルツバウアー:フルート、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、チェンバロのための五重奏曲ト長調
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マイミク、たおさま、こと小川隆さんがマンハイムより一時帰国されてのコンサート。
ああ、やっと聴けた!!
本当に、素晴らしいひとときでした。
鳴りやまない拍手。そして客席はみな心からの笑顔でした。
もちろん、私も、心の底から久々に幸せな気持ちになれたコンサートでした。
小川さんのトラヴェルソは自然に無理なく自在に響き、さまざまな繊細なアーティキュレーションで、語り掛けてくる。
18世紀の音楽の特徴である「カンタービレ」。ロマン派以降は文字通り「歌う」という意味ですが、18世紀の「カンタービレ」は「語り」。
まさに、何かの詩を語っているかのような、素晴らしい演奏でした。
他のメンバーとのアンサンブルも絶妙。
マンハイム楽派の音楽を再認識。こんなに素敵なものだったとは!?
とちょっと興奮冷めやらぬ。
最近の私のテーマでもある
「あなたはどうしたいのか」が貫かれている演奏でもあった。
作曲家はどうしたいのか。楽器はどうしたいのか。アンサンブルの仲間はどうしたいのか。
時折ありがちな、スタープレーヤーの「俺さまが〜」というのとは対極にある知性に貫かれた演奏。これが最も私の胸に響きました。
安定した技術と知性、それによって裏打ちされた感性。
「音楽性とは教養だよ」との師匠、植村泰一先生の言葉の実践がここにあった。
ここまでの演奏をするために、積み重ねられた地道な勉強と研究、稽古はいかほどのものなのだろう・・
とその音楽家生活の殆どをマンハイムでの長い年月過ごされている小川さんのことを想う。
師匠、植村泰一先生、そして御恩のある大御所、植村先生の先生でもある川崎優先生とのご縁もあり、親しくさせていただいていますが、いやはや、こんなに素敵な笛吹だったとは・・
・・って気付くの遅すぎてすみません!
また日本で聴ける日を心待ちにしております。
すっかりヴェンドリングが好きになりました。
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200年前のマンハイムのフルーティスト、ヴェンドリングを評した言葉がCD解説にありました。
「彼は難しく、速く、大げさな表現をすることよりも、美しさと心に触れる演奏が出来ることにこそ誇りを持っているのだ。」(シューバルト)
この良き伝統は、200年後の同僚、小川隆氏にも受け継がれているのだな、と思います。
いやはや、本当にノックアウトです。
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