新年初の講座は、常連のパイプオルガニスト、チェリスト、そして初参加の三味線奏者の男性。
長崎からのご参加とうかがいびっくりしました。
「何かのおついでですか?」ときいたら、「いえ、このために」とのことで、さらにびっくり。
「どうして、この講座を知ったのですか?」
「・・・・どうしてなんでしょうか・・・」
と思いがけない答え。特に検索するとか、そういうのでもなく、いつの間にか私のブログに辿り着
いて、「これだ!」と思われたのだそうです。
そういえば、同様に、偶然、ブログをみつけて、熱心な読者になり、過去の「気付き」を読んでいま
す、というヴァイオリニストや、声楽家からもメールをいただいたばかり。急にアカウントが増えた
と思ったら・・
この「きっかけ」というのは本当に不思議で、「縁」としか言いようがないのかもしれません。
せっかくご遠方からいらしてくださったのですから、それなりのお土産は持って帰って頂きたい。
と思い、最初の「古武術的発想と術理」のお話をしつつ、腰かけた相手を片手でスっと傾けるやり方を伝授。
本当に、驚かれていましたが、すぐにご自身でもやっていただき、難なく出来たことで、さらに驚いていらっしゃいました。
その後も演奏をしていただき、いくつかご助言をし、を繰り返し、音の変化、身体の変化を味あわせていただきました。
本人だけでなく、聴いている私達にとっても、これらのビフォーアフターの変化は本当に顕著で、面白く、感動的です。
見る見るうちに、肩の位置も変わってきて、入っていらした時とは最早別人。
「軽いです!楽器が軽い!」
「え?!この一度に2つの音を出すのは、出来なかったのに、出来る様になってしまいました!」
と、喜んでいただけ、私も嬉しい。
パイプオルガニスト、チェリストのお二人の進展も素晴らしく、昨年末の足裏合掌の成果が。
やはり、夫々に演奏していただき、私がツマリを感じた処を修正するための動きをやっていただきました。
これは、今年になってからのヴァイオリニストのレッスンで気が付いたことですが、例の「膝を前に
出さない」立ち方も、大きく、現在の私の身体に影響を及ぼしている、ということです。
この動きは身体の前後のバランスを整える。つまり前後の動きにとても有効だったのです!
・・・ということを、遅ればせながら、ようやく今年気が付いたってことですね・・・
そしておなじみ?「屏風座り」は甲野先生も仰っているように左右バランスを整え、横の動きに有効。
この二つのベースがあるからこその「逆さ水月」であり、「斜め犬猫プンクト」
モノというのは、その空間にあるだけで、とても大きな影響を及ぼします。
これは、ここのところ、ずっと「部屋活」に励んでいてより実感することができました。
モノがなくなると心もスッキリ。モノがあるだけで圧迫感が。
増してや自分で持ち上げられない、大きなピアノや増してやパイプオルガンが奏者に与える大きさときたら・・
つまり、これらの楽器は、かなり奏者の意識を前方に引っ張ってしまうのね、ということも本日改めて認識。
素晴らしい演奏だったのですが、背中側の連結のいくつかが、切れていたように感じたのでした。
そこで、「膝を前に出さない」を久々に行っていただき、その後、足裏合掌で演奏していただいたところ、さらに素晴らしいものに。
アップライトなのにパイプオルガンの響きに・・
これは、おそらく、日頃、パイプオルガンを弾いていらっしゃるからこそかもしれません。
「ああ、これで、ようやく、塗り残しがなくなりましたね・・」
とつい喋って、自分でナルホドと思ったのですが、「滞り」だけでなく「塗り残し」の感覚もなんとなく浮上してきた最近。
塗り絵の隅っこや、ある部分が塗り残されて、分断されている違和感。これは、今回初めて感じることが出来た感覚でした。
チェロも、本当に、素晴らしかったのですが、やはり、その上での頭の「回り道」の勧めを。
こちらも、例の「斜め犬猫プンクト」から顎先の肉球で頭を左軸の上に回していただく。そうすると、スっと頭が軽くなる場所に。そうすると、より右腕が自由になりました。
「左は圧縮で、右は解放ですね。つまり、何もしない時は、左右対称の発想も一理ありますが、何
かしら仕事をする時はそれは違う、というのが私の目下の仮説です。白川仮説なんですけど、
『人もまた法螺貝』というのがあって、右側全面が法螺貝の開いたところ。そして、先端は左肩甲
骨付近の、斜め猫プンクトのあたりです。」
とこの「法螺貝説」にいたく共感してくださった三味線の方。
「ああ、ようやく師匠から言われていたことが、腑に落ちました!なるほど!!」
そして、さらに響くチェロ。
変化されていくお二人の様子を見、聴いていた三味線の方はご自分の時以上に、驚かれ、目を見開いて、ソワソワ。
「わかります。早くやってみたいですよね!おまたせしました。じゃあ、同様にやってみましょう!」
と本日の講座の中で得られた最新の気付きも加味し、実践。
それはもう、お正月に相応しい、カニと芸者さんと美味しいお酒も欲しいね、というコクがありそれでいて澄んでいる、という素晴らしいお三味線の演奏となりました。
「カニは芸者さんにむしってもらって食べるのが一番美味しいのよね」とは母の言葉。
祖父は5回結婚していて、最初の奥さん、つまり私の本当の祖母以外はみな芸者さんだったの
で、祖父の家での親族の宴会では、その義理の歴代のもと芸者さんのおばあちゃんたち(みな美
人できっぷもよく、素敵でした!)が三味線や小唄を披露してくれていたものでした。
昨晩のナベは大きく身離れのよい美味しいカニでしたが、それでも食卓はシ〜〜ン。
むしってくれる誰かが居てくれれば・・と三味線の音色で思いだすとは・・
三味線の沁みてくる音色が、祖父の家での宴会、そして経験したことのないお座敷遊びに思いを馳せさせました。
「楽器、喜んでいますね」と私。
実際、ピアノもチェロも、そして、おそらく、こんな弾かれ方をしたのは初めてであろう三味線が特に喜んでいるように感じられました。
皆様、ご参加ありがとうございました!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そして、とても嬉しい本日の気付き。常連のお二人から、手足合掌の効果が凄かった、というご報告を受け、私も
「いやはや、本当に不思議ですよね。パイプオルガンの足だけでなく、フルートの響きも、先日は
ヴァイオリンの響きも大きく変わったんですよ。で、自分なりに、考えたのは、『股関節の四足歩行
回帰』なんです。これにより、前足と後ろ足のバランスが整って、その結果、体幹も整う。まあ、こ
れももちろん私の想像、仮説ですが・・」
とここまでお話して
「そういえば、今気が付いたんですけど、以前私達が行っていた四足歩行って、まだまだ人として
の羞恥心というか、プライドが邪魔していて、二足歩行的身体のまま真似してたって、ことです
ね。・・・なんでもっと早くやってみなかったんだろう・・」
と、手足合掌をしてからそのままの流で四足歩行を行ってみてビックリ!
嫌になるほど、全然違う・・
もちろん、其の後の音は、ただの手足合掌より数倍素敵で・・
それに、とても楽にスルスルと四足歩行が。4人で部屋の中をスルスルと・・
「いや〜、四足歩行で充分に羞恥心は捨てたつもりだったんですけど、まだまだでしたねえ・・」と
か語り合いながら歩く。
熊の一家みたいで、楽しい光景でした。
明日は、また18日の発表会に備えて一日伴奏合わせやレッスンですが、本日の気付きでどんなに生徒さんたちが、そして私が変化するか、とても楽しみです。
昨日言っていた、「今日より明日の方がもっと良くなっている」が、本当にこんなにすぐに実現するなんて、凄い。
パイプオルガニストの方も私のブログに影響を受け、この冬休みは片付け三昧だったそうなのですが、何故かずっと上達していて、本番も上手く行ったのだそう。
実は、それは私も同様。
感想も全く同じで家の片付けをすると、自分の身体の中の余白、空間も増えていくみたいな感覚が。これが響きや動きに大きく影響しているのではないか、と思います。
無意識下への作用が大きいのかもしれません。
片付け、凄い。
やっぱりがんばってもっと、本、処分しよう・・
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