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2019年03月14日00:58

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五代目ルイ・ロット 修復完了! 3月13日(水)

秋山さん(アキヤマフルート)から連絡があり、五代目ロット(銀)の修復が終わったとのこと。

本当は土曜日に行くはずだったのに、パソコンお引越し騒動で思いのほか時間がかかり疲れてしまって、キャンセル。

ようやく本日の受け取りとなりました。

リサイタル数日前から、なんとなくエネルギーが伝わりきれていない感覚はあった。
でも、それはマイユショーの初代に比べてのこと。
銀とマイユショーの違いかな、と思っていました。

もちろん、演奏に差し支えるといったレベルではなかったので、そのまま使いましたが、リハから聞いてくださったリペアマンAさん、そして秋山さんから、「トーンホールが劣化して微妙に息もれしているのでは?」とのご指摘。

五代目とはいっても、1911年生まれの100歳越えの笛。どうしても金属の劣化というのはある。

そこで、リサイタル終了後、すぐに修復をお願いしていました。

この模様は、初代の修復同様、秋山さんのFBで見ることができますが、やはりとんでもなく面倒なお仕事です。

実際、元のハンダを取った後の状態は可哀そうなものでした。

でも、修復され新たにハンダ付けされたボディの鳴りは、今までと大違い。
それは決して大音量というのではなく、吹いた後の残り香というか残響の深さの違い。

もちろん、私の吹き方も激変した、というせいもありますが、ますます五代目の初代化が進みました。

秋山さんは、リサイタルでの「初代」の演奏をとても喜んでくださいましたが、

「あ、確かに楽器は良かったです。でも、初代の音はあんなもんじゃあなかったです。多分、この先もっと凄い化け方すると思いますよ。」と今の演奏を聴いていただきました。

「不思議だよね。初代は。特に他のと何が違うという訳でもなく、特別な造りという訳でもないのに、他の楽器とは全然違うよね。なんか、こんなこというとオカルトみたいだけど。変な人かと思われちゃうけど、何かあるのは確実だね。」

いや、これだけ巻き管の笛への情熱に取りつかれている楽器製作者が言うのだから、それは変なことではなく、事実なんだと思う。

私もそれはとても感じていて。

「やっぱり、エスプリ(霊魂・初代ロットのミドルネーム)が入っているからじゃあないですか?」

実際、リサイタル後の気づきというのも、みな初代を吹いているからこそ気づいたことばかり。

「初代(修復)の恩返し」は実際にあるんだと思う。

ということで、今後の

「五代目(修復)の恩返し」にも期待?

・・と、ついついさもしい根性が・・

明日は久々に五代目と過ごそうと思います。



こうした修復をすることで、楽器本来の響きも蘇り、何より、あと100年寿命が延びる。
私が吹けなくなった後でも、これらの名器達は次の100年を生きられる。

初代と五代目のロットの修復をお願いしたのは、私の笛吹き人生の中で行った一番価値あることだと思う。

そして、力任せでは決して鳴らないこれ等の笛を鳴らすためのヒントのひとつとして、ずっと取り組んできたこの古武術奏法が細々でも何かしらの形で伝わっていけば、とも思います。

もちろん奏法は十人十色なので、各自が探すべきものではあるけれど、あまりにも生の力頼みだったり、まっすぐな硬直した姿勢をヨシとする「あるべき論」が横行していると思うから。

そして「売れる楽器」つまり「容易くデカい音が出る楽器」というのがもてはやされスタンダードになっているのも、この流れを加速させている。


音楽、演奏にエネルギーは当然必要だし、そのエネルギーを抽出することは必然だと思う。

でも、同じ熱量、エネルギーを取り出すのでもいろんなやり方がある。

古代発火法(実際の火起こし、としては個人的には大好きですが)、マッチ、ライター・・

うんと飛んで原子力。

実際、どうみたって、原子力は人間が取り扱うにはまだまだ未熟な技術で、それは悲惨な結果として過去に証明されてしまったけれど・・

でも、身体の使い方の究極は、もしかしたら、細胞レベルでの原子力的な話になってくるのかもしれません。

最近の甲野先生の技を受けると、もうそうとしか思えない。

それこそ、オカルトで変な人と思われるかもしれないけれど。

とにかく実感を伴うナマの力、というのは、それなりに効果もあるけれど、非常に効率の悪いエネルギーの抽出法であることは確かだ。



・・・・・・

秋山さん、明日、TV局の取材が来るとおっしゃっていました。
多分5時間くらい。

企画書というか依頼書には、いろいろな疑問や趣旨が書いてあり、番組製作者がとてもちゃんと勉強しているのがわかる。

「どうして手で巻いているんですか?」という質問があり、秋山さんは、

「だって足じゃあ巻けないもんな〜」と絶好調?

現代の大手メーカーのフルートはどんな高級品でも管体はチューブ状のものを使う。
五代目ロットも既にそう。

それを手間暇かけて板状の金属を叩いて巻いていくわけだから・・

「どうして?」と聞きたくなるのもうなづける。

「絶滅危惧種の職人を探せ」というようなタイトルらしく、番組は私の好きな「ヒルナンデス」。
とても共感していた食いしん坊アナ・ミトちゃんが卒業してからは、あまり見なくなってしまいましたが、また見てみよう。なんて良い企画!


放映は25日(月)の予定で、10〜15分くらいだそうです。







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