ロシア武術のシステマ。
最近は女優・土屋太鳳なども稽古に参加していると風の噂で聞いたこともあります。
そんな矢先、何かの番組になんと「システマの南川さん」という芸人が?登場していて驚いた。
どんな衝撃を受けても、システマのあの呼吸法をすれば痛くない!と言い張るだけのシンプルな芸であったが、多分、あれって物凄く痛いんだろうな・・
詳しくは知らないけれど、「南川」という名前も怪しい。
もしかしたら、システマ・インストラクターの北川貴英さんにあやかった名前かも?
その筋?ではかなり前から有名なシステマですが、しょっぱい芸とはいえ、このようにお茶の間にまで進出したのは喜ばしいことである。
北川さんも、女性の為のシステマをやっている奥さんのあやちゃんも、本当に素敵な方達なので、ぜひ、関心持たれた方は一度参加してみていただきたい。
あのストライクを受けるだけでも、心身が蘇るから。
・・さて・・
2012年だったか、それまでフルート界、いや管楽器の世界でも常識とされていた一旦息を止める「息のセット」を
「いや、やらない方がいいんじゃないか?」と提案した。
「シャコンヌ」の編曲譜にもそのことは記した。
当時は何言ってるんだ、という風当りもなきにしもあらずだったが、その後、著名なオケの名手がレクチャーで同じことを言って居る、とか有名プレイヤーも同じことを言っている、ということで、随分と風向きも変化。
ミュンヘン仲間のオーボエの名手二人からも、「パッシンは息止めるやつは弟子にとらなかった」と聞けたのも嬉しいことだった。
今はおそらく「え?まだ息のセットなんてこと言ってるの?」という流れではないだろうか。
とはいえ、これも何が真実かなんて、誰にもわからないのだから、流されることなく、自分でやって納得するしかないと思うけれど。
私がやっていることは「あるべき論からの脱却」であって「これが正しいです」なんて言い張るような、恐ろしいことなんか絶対言えない。
2013年、連載していた当時に、この「息を止めない」根拠のひとつとして例に挙げたのが、このシステマ。
人は危機的状況に陥った時に息を止めてしまいがちだが、それが命取りになるんだよ、という教え。
要人警護やテロ対応の現代ロシアの「実践の武術」が持つ説得力がある。
そのための稽古に欠かせないのが、南川さんもやっていたあの呼吸。
鼻で吸って口から吐くというシンプルなものである。
息を止めることは小さな死でもある。
身体の各所が固まってしまい、良い事などひとつもない・・と思う。
実際、自分にはこちらの方がずっと都合が良いので、この提案をしてきたけれど、今回の奏法の変化で、このシステマの呼吸法が、それだけでなく、そのままフルート奏法に大きく関わっていることに気が付いた。
鼻で吸うからこそ、音は響くのだ。
比喩としては
穴の開いたゴムボート。
穴の開いたワインの樽。
「アタック」という言葉に惑わされて舌だけで蹴ってしまうのがよろしくないのだろう。
そこにタメが生じて、身体の繋がりは失われ末端しか使えないから音は硬くなる。
この後、よく聞くのは
「だからしっかりお腹で支えて」
という話だが、それもまた違う、と私は考える。
司令塔を力ませて良いことなんて一つもない・・でしょう?
そうではなくて結果としての「音のアタック」にするべきで。
穴が開けば中身が出てくる状態にする方が大事、ということか。
それをもたらしてくれるのが
「動物さんたち大集合だワイワイ」
の身体だ。
システマの呼吸法にモイーズ提案のアタックを組み合わせて「アタックと音の連結」を吹いてみましたが、中々良い気がします。
システマ芸人・南川さんが面白いかどうかは、さておき・・
システマ、凄いです!
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