便利なもので、アマゾンでポチっとしたところ翌日にはもう文庫の『羊と鋼の森』が届きました。
爽やかな風が流れているような上質のお話で、あっという間に読んでしまいました。
中でも、主人公の調律師の若者に、どのような音を目指しているのか?と問われたその若者にとっては「師」ともいえる、先輩調律師の言葉に深く共感したのでした。
それは小説家・原民喜の、文体に関する言葉でした。
「明るく静かに澄んで懐かしい文体、
少しは甘えているようでありながら、きびしく深いものを湛えている文体、
夢のように美しいが現実のようにたしかな文体」
出典は以下。
堀辰雄の文章を評した言葉でした。
https://www.aozora.gr.jp/cards/000293/files/4773_6668.html
・・・こんな音、音楽を私は知っている・・・
これは、まるで、師・植村泰一先生の音そのものだ・・
・・・・そして、こんな印象を持つワインを私は知っている・・・
ブッチェラのカヴェルネ・ソーヴィニヨン・・・
以前、試飲で少し飲んだだけですが、忘れられない味でした。
いずれも瞬時にスっと魂の奥底に忍び込んで、私を幸せにしてくれる。
・・・・
本日は植村先生のレッスン。
こんな話をしたら
「・・・・音っていうのはその演奏者の人格以上のものは絶対に出てこないからね・・・」
と微笑まれる。
高田信一氏の「五つの抒情詩」をみていただきました。
一般にはあまり知られてはいませんが、かつて植村先生もリサイタルで取り上げられたという日本人ならではの作品。
大学時代の恩師、青木明先生もよく演奏されていました。
そうそう。学生時代の同門のK子先輩もCDに収録されていた。
私はこの曲を聴いて学生時代を過ごしていた。
そういえば、この「五つの抒情詩」もまさに、この原民喜の文章そのままの作品です。
レッスン前に、この言葉を知ることが出来て良かった。
そして、その言葉と一致する美しいものをすぐに思い浮かべることが出来るのが有難い。
今日の師匠は前回とは大違いで、上機嫌??
ま、今の私の人格の範疇内では、これがせいいっぱい?との見切りもあったかもしれませんが・・
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