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2017年07月22日20:48

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「室内楽の楽しみ」 9月22日 プログラム&エピソード

音出ししてみて、色々と試みて、その後メールでやりとりして、とようやく正式なプログラムが決定しました。

今回のコンセプトは「名手によるお話付きの親しみやすいコンサート」

      ・・まあ、私はともかくとしても・・・

ずっと修行、という意味合いもあって、無伴奏コンサートを開催してきたけれど、フルート関係者以外の友人などからは、

「なんだかすごいことやっているんだろうな、とは思うけど、知らん曲ばっかりやった。アンコールの曲だけは知っとる曲やった。」

というコメントもしばしば。

それでも、私が演奏するから、ということで足を運んでくださる仲間もいる。

なので、今回は、せっかくなので、そうした日頃クラッシックに親しんでいない方でも、心底楽しめるものをやってみようと思ったのでした。日頃の感謝をこめて。

でも今回は誰よりも私が一番楽しんでしまっているかも。

大好きなお二人の演奏を生で聴けるだけでなく、そこに参加もさせていただけるのだから。

気付いている方は気付いていらっしゃるかもしれませんが、その上、この9月22日というのは、私の50代最後の59才の誕生日でもあります。

名手に囲まれて、打ち上げでは景気よくお誕生会もやってしまえ、という非常に個人的なたくらみ・・・すみません!

でもクラッシックを知らない方でも、そして、クラッシックに精通されていて、色々と聴きこんでいる方でも、充分にご納得いただける内容だと思います。

ということで、こんなバラエティ豊かなプログラムとなりました。

とはいえ、前半はフランス関係(グルックはドイツ人だけどパリで活躍したってことで)でまとめることができました。

後半はドイツロマン。
クヴァンツはもちろん18世紀だけれど、そこかしこに、いろんな和声的な仕掛けもあって、とてもモダンでロマンチック。

そこを受け継いでのブラームス、そしてロシアロマンのキュイ、現代の茂木大輔さん、と繋がります。

・・・

アンコールはサプライズの楽しみもあるけれど、まあここでご紹介するぶんには良いでしょう。

私はプログラムに掲載するけれど、クロート・ボランの「フルートとジャズピアノのための組曲」の第5番、「アイルランド風」をフルートの部のアンコール扱いで。

蠣崎さんは、オーボエの部の最後にドビュッシーの「夢」。
オーボエの夢は、フルートの倍の息の長いフレージングで、本当に妬ましいくらいに美しい。
これで、終わり?と思いきや、アンコールにイヴァン・リンスの「ラヴ・ダンス」そして、カルロス・ジョビンの「ルイーザ」。

どちらも本当にロマンチックで素敵な曲です。

透き通るような砂原さんの繊細なピアノに乗せた濃厚なとろける表情豊かな音色のオーボエ。

・・・「聴いて居たおばあさんが気絶した」という伝説も、なるほどね、とうなずける・・

メインのプーランクのソナタは、おそらく知っている方の方が少ないだろうけれど、彼の最晩年の作品で、哲学的で深く重い作品。オーボエ作品の重要なレパートリーでもありますが、オーボエ、ピアノ共に、とても難しい曲です。でも、その難しさを感じさせることなく、音楽に入りこませてくださる素晴らしい演奏でした。


私は、フルートならでは、というのを意識しての作品選び。

究極の夫婦愛の物語、「オルフェウスとエウリディーチェ」のメヌエット・精霊の踊り(グルック)は、パリでの初演の際に書き加えられたのだそう。

もしかしたら、家庭教師をしていたマリー・アントワネットへの秘めた想いもこめられていたのでは?と想像の翼は広がります。

ファンタジー(フォーレ)はコンセルヴァトワールの試験曲のために書かれましたが、フルートの特性を活かしきっているのみならず、流石そこはフォーレ。洒脱かつ精神性の高い、上品な作品となっています。

そして無伴奏でフェルーの「恋する女羊飼い」

「真理さん、無伴奏もやったら?」というご助言もいただいたこともある。

せっかく砂原さんがいるのに、もったいない気もして、最初は予定してなかったのですが、この間、ずっと舞台に出ずっぱりの砂原さんにお休みいただくこともできるので。

最後はアンコールがわりのボランで軽やかに。

クヴァンツは、もう王道路線で、みな手の内。

とはいえ、前回の練習では私がださかった。
お二人が王宮で踊っている王子様だとすると、私はそこに土足で乱入した盗賊といったところ・・
アーティキュレーション、音のシェイプに関して色々と学ばせていただき、目下改善中。

砂原さんのソロ、ブラームスのインテルメッツォ第2番は、実はリクエストして叶えていただいたものです。これまた、気絶してしまうくらいの美しさです。


キュイは今回、3人共、初めて取り組むのですが、とても楽しく元気になれる作品です。
元はヴァイオリンとのトリオなのですが、上手く音域を変えてくださって、オーボエでも違和感のない仕上がりに。

茂木さんの作品は、私達共通の友人、ブレーメンの長岡大輔さんが、ミュンヘン音大の卒業試験の折、中山早苗さんとジョイントすることとなり、そのアンコールとして茂木さんに依頼された作品。3分足らずですが、これまたちょっとホロっと苦笑いしてしまうような、素敵な作品です。

そして・・

アンコールはNHKTV「あすか」のテーマ。

最初、私が編曲した「あすか」の譜面を蠣崎さんに見せて、「これが多分、日本で一番有名なオーボエの曲だと思うので、アンコールにどうでしょう?」

と提案した時、瞬時に顔を曇らせて

「・・・う〜〜ん・・」 と黙ってしまわれた。

ああ、やはり、こうしたものは、お嫌いなのかしら?とすっかりあきらめて、アンコールには他の小品を、と探していたところ、

「アンコールに調度よい小品、みつけたので送ります」

と送られてきたのが、このトリオのための「あすか」。

もうあきらめていたので、「え〜〜っ!?」ととても嬉しいサプライズでした。

その上オーボエ部分はよりオーボエの響きを活かすことのできるロ長調、転調した後のフルート部分はニ長調。ピアノパートもとても美しいものでした。


「え〜〜?嫌いでやりたくないのかと思ってた・・あれ?もしや編曲もしてくださったの?」

「だって、真理さんの編曲、ハ長調で、あまりに酷いんだもん!」


・・・顔を曇らせた理由は、曲ではなく、私の編曲のせいだった・・(汗)

まあ、ハ長調のピアノ譜、ちょこっといじっただけのやっつけアレンジであったことは確かではありましたが・・



砂原さんが 「これってどういう曲なの?」

と全く「あすか」を知らなかった、というのも驚きでした。
やはり日頃棲んでいる世界が違うのかも。

ドラえもんを知らない小学生がいる!と昔、息子が塾で驚いていたのを思い出したりもした・・
みんなで、その子に似顔絵を書いて説明してあげたのだそうだけれど・・



そんなこんなではありますが、本当に、素敵なコンサートになると思います。
100名の会場ですので、どうぞお早目にご予約、ご連絡くださいませ!



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・








2017年 9月22日(金)19:00開演(18:30開場)
鶴見区民文化センターサルビアホール 3F音楽ホール
全席自由:前売り券・3500円 当日券4000円
(後援) 一般社団法人 日本フルート協会
(お問い合わせ)音楽マネージメント ファルベ Tel &fax 044(572)0747
www.flutefarbe.com/ farbefl24.info@gmail.com

出演:白川真理(フルート)   蠣崎耕三(オーボエ)     砂原 悟(ピアノ)

(ご挨拶)
小さな宝石箱のようなこの音楽ホールは、サロンで過ごしているかのような親密なひとときを作り出してくれます。古の王宮や豪邸に招かれて極上の音楽に親しみ寛ぐ。そんなサロンの楽しみに思いを馳せていただけるような音楽会を企画いたしました。今回は日本を代表するトップ奏者のお二人を迎え、秋の宵に相応しい様々な音楽を、お話を交えつつお届けいたします。(白川真理)

(プログラム)
【フルート&ピアノ】                
1.精霊の踊り(オペラ『オルフェウスとエウリディーチェ』より)
 C.W.グルック(独1714〜1787)
2.ファンタジー                  G.フォーレ(仏1845〜1924)
3. 恋する女羊飼い(「3つの小品」より)      P.O.フェルー(仏1900~1936)(Fl.Solo)
4. アイルランド風(「フルートとジャズピアノの為の組曲」より) C.ボラン(仏1930〜)

【オーボエ&ピアノ】
5.オーボエとピアノのためのソナタ            F.プーランク(仏1899~1963)
6. 夢                       C.ドビュッシー(仏1862~1918)
                       
・・・・・休憩15分・・・・・

【トリオ】
7. フルート・オーボエ・通奏低音の為のトリオソナタ ハ短調   
                                  J.J.クヴァンツ(独1697〜1773)  

【ピアノソロ】
8. 間奏曲 第2番イ長調 Op.118(『6つの小品』より)  J.ブラームス(独1833〜1897)

【トリオ】  
9.5つの小品                       C.キュイ(露1835〜1918)      
10. a due ma non sempre(二人一緒に、でもいつもではなく)  茂木大輔(日1959〜)       
                    

(出演者プロフィール)
フルート:白川真理
武蔵野音楽大学卒業。84年~86年ミュンヘンにてマリアンヌ・ヘンケル女史の下研鑽を積む。帰国後は川崎優氏率いる日本初の女性プロアンサンブル『ムジカ・フィオーレ』の主要メンバーとして、またフリー奏者として活動。2000年より植村泰一氏に師事し現在に至る。2003年より武術研究者・甲野善紀氏の下、その術理を楽器演奏に応用する研究に取り組む。専門誌『ザ・フルート』に『古武術に学ぶフルート』を2年間連載。関連の講習会を防衛大学校、電気通信大学等より依頼される。2013年には日本フルート協会主催『第16回日本フルートコンヴェンション2013 in 高松』より講習会を招聘される。CD『SERENADE〜flow〜』、『無伴奏フルート作品の夕べ〜銀のロットと共に〜』、フルート編曲譜『シャコンヌ/バッハ』がアルソ出版社より発売中。

オーボエ:蠣崎耕三
1983年京都市立芸術大学音楽学部を卒業。在学中、第51回日本音楽コンクール入選。84年DAADドイツ政府給費留学生としてミュンヘン音楽大学大学院へ留学。留学中、ベルリン放送交響楽団、ヨーロッパ室内管弦楽団など数多くのオーケストラへ客演。87年帰国。第4回日本管打楽器コンクール第1位入賞。札幌交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団を経て、現在読売日本交響楽団首席オーボエ奏者を務める。 紀尾井ホール室内管弦楽団(旧・紀尾井シンフォニエッタ東京)のメンバーとして、また独奏者、室内楽奏者として活躍する一方、桐朋学園大学教授として後進の指導にもあたっている。岩崎勇、ギュンター・バッシーンの各氏に師事。

ピアノ:砂原 悟
東京藝術大学大学院修了、ミュンヘン音楽大学マイスターディプロム取得。1984年日本音楽コンクール入選。1987年ポルト市国際ピアノコンクール(ポルトガル)入賞。1988年クロイツァー賞受賞。現在、日本各地で、独奏、室内楽、歌曲伴奏などの演奏活動とともに、コンクール審査なども行っている。京都市立芸術大学教授、東京藝術大学非常勤講師。CD『クラヴィコードの植物文様』(藤枝守作曲・milestoneレーベル)発売中。



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