明日の終了コンサートの為のリハを伊勢原市民会館で実施しました。
前回のレッスンで大絶賛されたコーヒーカンタータのあのアリア。
楽勝だね・・と思いきや、なんと大失敗。
というのも、前回、歌手の希望で、もう少し速めのテンポで、というのがあり、私がそれを少し速く設定しすぎてしまい、メヌエットというよりも、パスピエみたいになってしまって、追われた様な出来になってしまったこと。
この速さで、この講座で学んできたインネガルやシェイプ、装飾音の表現などを活かそうとすると、より混乱してた指舌もピッチも時折もつれ・・
やはり付け焼刃は付け焼刃なのか・・
2回目は、ややテンポを落としなんとかなったものの、やはり、自分にとっては違和感だらけの演奏になってしまいました。
前回の練習の時よりも、バッハ奏法に関する情報量も増えてしまって、それを消化しきれていないままに、やりながらなんとかしようとしている状態なのが一番の原因とはいえ、ああ悲しい・・
う〜〜ん、なんか違うよな・・なんでこんなことに・・
と悩みつつ、反省しつつ楽器を掃除している私の側に、今回、最もお世話になったリコーダーのエヴァ・レジェーヌ先生がそそっと近寄ってきて、ささやいた。
「mari,大事なところは、ここだけ。あとはフーっと・・」
と、手をヒラっと動かされた。
もう楽器をしまって、明日の本番に備えて休むために、帰宅しようと思っていたのが、そのご助言でヒラっと閃いたものがあり、そのまま練習室へ。
ああ、そうか、そういうことだったのか・・・
という大きな自分にとってのユリイカがあったのでした。
それは、息の送り方の問題。
19世紀以降の音楽と18世紀の音楽が全く違うものである、というのは当然知識でも知っているし、そのように演奏表現も変えている。
そのスタイルの差を表現したいがために、こうした講座にも参加した訳で・・
いやはや、どんなに表面的なことを学んでも、それはいわば、そう、それまでの私の吹き方では
18世紀の音楽は「嘘の上塗り」状態であったことにようやく気が付いたのでした。
息の送り方を変えないまま、18世紀のスタイルに表面だけ似せても、それは、全く似て非なるもの、エセである、ということを思い知った。
いや〜、もう全然違うじゃん。
ヘミオラやってるつもりなのに「ソコ、ヘミオラ」と指摘されてしまったのも、今思えば致し方ないことだった・・息がヘミオラってなかったのだから・・
息を手放せばあれこれ小細工しなくても、勝手にイネガルにもなるし、拍節感も生まれるし、アーティキュレーションも繊細に反応するし、ついでに指もまわるじゃん・・・オイオイってな感じです。
小躍りしつつ、同じ部屋で練習されていたエヴァ先生の古くからのお弟子であるリコーダー愛好家H教授に聴いていただくと、
「おお、そうです。そうです。すっかり変化されましたね!」
と、共に喜んでいただけました。
急に生まれた躍動感。というか、今まで躍動感のない息なのに、その息からもたらされた音を無理にシェイプし辻褄合わせしようとしていたから、テンポが速くなると対応しきれず、あせった感じになっちゃってた。やれやれ。
こんな吹き方じゃ、踊れない・・
今回のi気付きだけでも、この講習会に参加した意義は大きかったです。
それにしても、なんと私は出会いに恵まれているのだろう、と思います。
エヴァ先生、本当にありがとうございました!
ということで、この新たな「手放す息」で、明日演奏する全ての楽曲をさらい直し、帰宅しました。
ああ、早くロ短調ソナタもさらい直したい・・・
ということで、明日14日(14:00開演)は伊勢原市民会館にて「バッハ再考講座」の終了コンサートです。(無料)
管弦楽組曲第一番の抜粋では、バロックダンスも披露されます。
生まれ変わったコーヒーカンタータ、聴いていただきたいです。
お時間ありましたら、ぜひ!
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