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2016年05月05日23:23

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志摩で伊勢海老!!? 5月3日(火)

お伊勢参りの後は、志摩へ。ネットで探し当てた安い宿「竹正」に。
半島の南、太平洋に面した和具漁港そばの宿です。

夫の提案としては、安い宿に泊まって、地元のお店で、伊勢海老やアワビで贅沢三昧しよう、というもの。

この宿のお料理の評判も良い様でしたが、やはり旅館の様々な決められた料理、というのは、どうしても似てしまってあれもこれも、になるので、それよりは、漁港の側のお店でド〜ンと大きな伊勢海老、ということで、私も賛成。

晩御飯抜きでの予約でした。

ところが、実際に行ってみると・・

徒歩で行ける漁港付近には、ほとんど飲食屋さんがありません。
急遽、明日の料理は伊勢海老とアワビ中心でお任せ、ということでオーダーできましたが、流石に当日は難しい。

数件はやっているところもあるかもしれないから、と漁港周辺に行ってみることに。
でも、やっているところは、既に予約で一杯だったり、ようやくみつけたお寿司屋さんは、昼だけで閉店だったり・・と全くない。


これはもう、空いて居た酒屋さんでビールとツマミを買って、海岸でそれを食べてしのぐしかない?といった雰囲気に。

思い描いていた「大きな伊勢海老」がすっかり遠ざかってしまい、夫も私も超不機嫌に。
ま、お互い大人なので「あんたのせいよ!」とは言わないまでも、聞こえよがしのため息も出る、というもの。

でも、歩いていると、新鮮な魚介類の写真のある大きなウィンドウのあるお店に出くわしました。

「やってるかな?」

とおそるおそる引き戸を開け、「ごめんくださ〜い」と声をかけると、中から出てきた男性が、

「あ、ごめん、ごめん。2年前にここを買い取ってね、以前はやっていたんだけど、今はやってないんだよ〜。たまに仲間が集まった時に飲んだりするのに使ったりはしているんだけどね。悪かったね。何?食べるところ探してるの?」

と張りのある明るい大きな声でニコニコしながら仰る。

「こちらこそ、すみません。実は、このあたりに何かもっとあるかと思い、宿での夕食を頼んで
なかったので、色々と探しているところだったんです。でも、あきらめもついたので、車で少し行ってみて店を探します。」


「ああ、でも時間があるんだったら、ちょっと5分くらい待ってくれる?今、丁度、とても珍しいものが出来るところなんだ。せっかく来てくれたのに、申し訳ないから、食べていって!」

と親切なお申し出。

不思議な成り行きに夫も私もキョトンとしてしまい、勧められるままに、椅子に腰かけて数分待っていたところ、奥からお皿に載った何かを・・

「これはね、地元の人間でもめったに食べられない珍しい料理なんだよ!脱皮した瞬間の伊勢海老の素揚げ。殻も柔らかいから、そのまま全部食べられるから。今日はこれから仲間と集まるんで、用意していたところなんだ。いや、いいタイミングで来たよ〜〜」

お皿の上には、こんがりした太めの伊勢海老の素揚げが6,7個・・

あまりの嬉しさに絶句しつつ

「え!そんなに貴重なものをこんなに沢山・・よろしいんですか?お仲間の分がなくなりませんか?」

「大丈夫。大丈夫。ホラ、食べてみて!美味いから!!」

箸を出してくださった奥様にもご挨拶しながら、遠慮なくいただく。

「生まれて初めての味です。本当に美味しい!!」

「だろ?ソフトシェルクラブってカニはあるけれど、それの伊勢海老版。どうぞ遠慮しないで、どんどん食べて!」

有難く完食したところ、今度はさらに、「こっちも上手いよ〜ゆでたてで熱いから気を付けてね!あと、昨日ので悪いんだけど、ご飯も少しあるから!」

と今度は夫の掌よりも大きな、立派な茹でた伊勢海老がドーンと2匹。

「え!いや、もう最初のものだけでも、申し訳ないのに、これはいくらなんでも。失礼かとは思いますが、どうぞお支払いさせてください。」と夫。

「いや、いいのいいの。せっかく来てくれたんだから。どんどん、食べてって!」と。

茹であがったばかりの大きなアツアツの伊勢海老は、甘く美味しく、フレッシュで、ジューシー。今まで食べた伊勢海老の概念がすっかり変わってしまった程。

ああ、今後これが私の「伊勢海老スタンダード」になってしまうのか・・と思うとやや複雑な心境。
次に味わえる日はいつ?と悲しくなるくらいだ。

さらにご飯とお茶、牡蠣の佃煮、など目の前にご馳走が・

さらには、

「さっきのと同じだけど、また揚がったから、どうぞ。あとこれは足のところ。これも、普通は食べられないよ。脱皮したばかりのは美味いんだ!」

と、一回目よりも二回り太い脱皮したばかりの伊勢海老の素揚げと、同じく、足の素揚げ。
これがまた香ばしく絶品。

最後にはお茶まで出してくださり、私達も完食で、すっかり満足。

ようやく、人心地ついて、周囲に目をやる余裕が。

と改めて眺めると、サミット関係の文章の冊子やファイル、何やら難しそうな行政の本なども並んでいるし、壁の上方には、色々なイベントに出席されている、この陽気で親切なおじさまのパネル写真も。

「本当に美味しかったです。ありがとうございました!なんだか日本昔話の主人公になったような気持ちです。・・あの、失礼ですが、もしや、議員さんか何かそういったような役職を、おやりになっていらっしゃるのですか?あのお写真、今、気付いたのですが・・」

「あ?あれね、知事と一緒に写ってるやつね。

あ〜。私、ここの市長なんですよ。」

「え〜〜〜っ!!?」

と思わず椅子から立ち上がる私と夫。

「いや、知らぬこととはいえ、失礼しました!」

「いやいや、せっかくここまで来てくれたのにね。美味しいもの食べられなかったのでは申し訳ないからね。これも公務ですよ。」

と名刺をくださり、奥様と一緒に笑いながら「せっかくだから、これもどうぞ!」と袋に入った話題の?公認キャラ「碧志摩メグ」のクリアファイルと絵葉書、伊勢志摩サミット記念のタオル、バッジ、お茶などのお土産までいただいてしまいました。

「明日は、この側の公園で『アワビ王国祭り』というイベントがあるんだよ。アワビも売ってるし、色々と美味しいものの屋台も出るから、よかったら行ってみてください。」

とのこと。

「ぜひうかがわせていただきます!アワビも今回の楽しみのひとつなので。
今日はお忙しい時に、本当にありがとうございました!あの、今回のこと、ブログに書いてもよろしいですか?」

「ああ、いいですよ!」

とご承諾いただきました。

さらに御礼状を書くためのご住所を教えていただき、何度もお礼を言ってお別れしました。

でもあまりにドラマチックな展開に夫も私もすっかり舞い上がってしまい、自分達の名前を名乗ることすら忘れていたことに後で気が付いた。ダメダメです。

美味しい伊勢海老で、お腹も大満足でしたが、それ以上に、見ず知らずの名乗りもしない私達を暖かくもてなしてくださった志摩市の大口秀和市長と奥様の暖かなおもてなしに心が満たされ、本当に幸せな気持ちになりました。



大口市長、奥様、本当にありがとうございました!

伊勢海老、とっても美味しかったです!!



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