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2016年02月15日21:49

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『古武術に学ぶ楽器奏法』 2月14日(日)

マリンバのYさん、長崎から三味線のMさんの常連お二人の参加でした。

Yさんは久しぶりなので、早速「重さをなくす」のビフォーアフターを体験していただきました。

その時の反応、途中で重さがフっとなくなった瞬間のヘラヘラと笑いだした様子は、前回、この技をお教えした時のサックスのOさんの反応とそっくりで、私も笑ってしまいました。

お二人とも、音を出す前から、もう、次に、どれほど、自由な音が出るかを身体で感じとっている。
だからこその、嬉しさからの、そして「今まで何、苦労してたんだろう」というややビターな思いがないまぜとなった笑いだと思う。

実際、私も同じように、この技法に気付いた時は、床に笑い崩れ落ちてしまったものでした。


サックス、そしてフルートに比べれば、マリンバのバチの重さなんて、ごくわずかなもの、と思っていたけれど、あの長さを考えると、やはり結構な負荷がかかっているのだな、と再認識。
4本バチであれば尚更です。

ヘラヘラと笑った後のYさんの音が凄かった。

高さが丁度良いので、いつも木の窓枠のところを打っていただいているのですが、部屋全てが楽器になって、響いてきた。

打つ様子は、本当に軽々なのに、なんだか、巨人が部屋を鳴らしているのでは?と錯覚するほど。
床から足裏に伝わる振動も物凄く、足裏がこそばゆくなる程でした。

三味線のMさんは、目を見開いて、呆然。


そして、Mさんには、正座する前の段階から、命門を開きつつ座る、というのを伝授。

これは、私も行ったことはなく、普通に正座されていたMさんの様子をこの時みて、思いついたものだったのですが、これまた、びっくりするほどの、違いとなりました。

「太棹ですか?」と間違えてしまうくらいのボリュームとコク、音のキレも。

これは、チェロやギターで腰かける時の応用編でもあるのですが、正座というのは、本当に、ある意味誰にでもできるものではなく、身体の内側、奥が練れているプロフェッショナルの技法なのかもしれないな、と改めて思いました。

私にしたところで、このやり方で正座するようになって、随分と以前よりはマシですが、やはり、ずっとこのままではしびれてしまいます。
「がまんして、慣れて、ずっと正座出来る様になる」ではなく、スっと座って、ずっと涼しい顔を過ごせる、そんな日は来るのか??と夢みます。


ともあれ、この正座の仕方で、かなり、足腰の奥の部分が使えるようになり、以前よりもウキがかかってくる感覚はありました。

他にも、舌の扱い方ひとつで、ガラっと変化するビフォ−アフター、紐トレでのビフォーアフターなど、色々と興味深い経験ができました。

フルートだけでなく、こうして他の楽器のことを考えることが、どれほど、私の気付きと進展の基になっていることか・・

そして近況報告ということで、Yさんの、マリンバの打ち方が、至近距離を直線で狙うのではなく、所謂、「回り道」で打つようになった、というめでたいお話をうかがい、「あ!そうだ!」

と、バッハタッチ歩きのおさらいを。
つまり、その腕の動きというのは、「回収される」というバッハタッチに他ならない。


以前、普通の歩行での「バッハタッチ歩き」をご紹介もしたのですが、「普通」を変えるのはとても難しく、なかなか皆様、できなかった。

でも、この歩き方は、今の命門を使う奏法の予備練習というか、前提条件。

なので、椅子を使ってそこに足を上げる稽古の中で、このバッハタッチ歩行の練習を。

この結果、普通の歩き方でも、使えるようになる。後ろ足と共に、前足も。

Yさんからのご報告は、いわば、この前脚の使い方の変化だったのです。

そして、ハタと私も気が付いた。

「フルートを構える」という言葉に縛られていたことに。

「楽器演奏時というのはただ立っているのではありません。立っているように見えるけれど、実は歩いているのと同じなんです」

なんて日頃、言っているのに、前脚は縛られたまんまでした。おっと、うっかり、である。

これだから、この講座はありがたい。

その場で前脚も後ろ脚に連動させて使うようになった私のフルート演奏を聴いたお二人は、びっくり。

「・・先生音が背中からもバンバンと・・全方向型に・・」

私にも、多分そうだろうなあ、という感覚。あまり自分には聴こえないので、漠然としたものではありましたが、それまで詰まっていた背中のとある箇所がようやく開いた。

前後の脚の連動。四足歩行奏法、とでも言った方がよいかも。

「それまで、普通に1人の奏者が演奏しているように聞こえていたのが、3人の奏者が違う場所で演奏しているように聞こえるようになった」と甲野先生がとても驚き、喜んでくださったのは、バッハタッチにヒントを得て、様々な進展があった昨年9月初旬のこと。

当時は私もとても嬉しかったものだ。

そういえば、このことはPHPから最近出版された『できない理由はその頑張りと努力にあった』でも、取り上げてくださっていて、恐縮。(284ページ)

(この本は、読む人が読めば、かなりの成果を上げられる「虎の巻」ではないか、と思うので、紐トレ同様、あまり広めたくないのだけれど・・了見狭い・・)


でも、今から思えば、3人の奏者、ほんの、たったの3人だったのだ。

喜ぶには早すぎる、というものであった・・・




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