流れというのは不思議なもので、あの巻きあがったアンブシュアを想いだしていたその日に、「今、Nとミュンヘンだよ〜、いいでしょう?」というメールと写真を送ってきてくれたのが、オーボエのKくん。
まだ、過去を振り返るのには若すぎるんじゃないの?とも思うものの、恩師が数年前亡くなったこともあり、色々と思う事もあってのセンチメンタルジャーニーだったそう。
写真の二人は、とても楽しそうで、私も一気に、気分は30年前に。
そのやりとりの流れで、なんとはなしに、会おうか?と新年会をすることとなり、久々に一緒に飲みました。
Nくんの奥さんとはずっと親しくさせていただいていて、私のコンサートにもいらしていただいたりもしていたのですが、なんとなく、独身時代の男友達というのは、ついつい疎遠になるので、そのまま不義理してしまっていたのだったけれど、私もちょっと振り返りたくなる年齢になった、ということかもしれません。
Kくんも、Nくんも、全然変わっていなくって、もちろん、二人共この業界では誰もが認めるトッププレイヤーであるのだけれど、私にとっては、やはり隣人のNくんと、その仲良しのKくん、の宴会仲間である。
当時は濃い毎日を送っていました。
しょうもない宴会芸で盛り上がっていた、あの日々・・毎日がパーティーだった。
私の部屋にはグランドピアノもあり、隣人のNくんの家には美味しいワインが沢山あったので、そこに当時の留学生仲間が集って、夜な夜な、盛り上がっていたのでした。
気の毒なのは、ピアニストの留学生たち。
オペラが大好きな私達は、肝心の高い声が出ないくせに、オペラごっこで盛り上がり、いつもピアニストに「日本食と美味しいワインご馳走するから〜」と拙い私達のアリアの伴奏をさせていたのでした。
オペラに行く前には予習。帰宅後は復習。ドミンゴのカーテンコールの真似なんかして遊んでいた。
そんな昔話、そして、それだけでなく、今の音楽の現状、私の個人的興味の指先の話、息の話、など、本当に、色々と、深い話ができた。
ただ、懐かしいね、だけではなく、こうした「今」の音楽や芸術の話が通じるのも嬉しいことです。
私の音楽の趣味、身体感覚は、ミュンヘンで聴いていた、彼らのとろける上質のチョコレートのような音色からも、随分と養ってもらっていたのだな、と改めて感じる。
世間の評判に関わらず、好きな音楽家、嫌いな音楽家がドンピシャで一致するのも嬉しい。此処だけの話だけれど。
昨年末、家族でスターウォーズを観た時、ソロがすっかりおばあちゃんになったレイアに、
今もきれい、とか変わらない、というような言葉をかけていたのだけれど、これは、紳士のたしなみというものだろう。
二人からも同じ言葉をいただき、非常に気分は良い。
事情を知ったお店の方からもサプライズのデザートが。ドイツ語、調べてくれたのかな?
ブレーメンフィルの長岡大輔さん、読響の蠣崎耕三さん、とっても楽しかったし、無事電柱にもぶつかることなく帰宅できました。
ありがとう!どうぞ、今後ともご活躍を!!
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