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2015年09月14日04:54

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『古武術似学ぶ楽器奏法』 9月13日(日)

夏休みが明けた新学期、という様相の本日の講座。

フルート、ピアノ、マリンバ、三味線、歌、の常連の皆様のご参加がありました。

今回のご紹介は、やはりなんといっても、「バッハ・タッチ」

これによる、この一カ月の私のフルートでの変遷をお伝えするだけでも、あまりに多く、結構な時間となりました。

指、舌、脚。

バッハ・タッチ歩行は意外に難しく、つまりは、それだけ、自分の脚の筋肉をしっかりと使うことが習慣になっているのだなあ、ということを再認識。

私があっさりと、この歩き方になったのは、頭で考えてからではなく、指、舌、と変化したその後、勝手に身体がそうなってきたからかもしれないな、と皆様の動きを見て、思いました。

一番、変化しやすそう、と思い、歩き方、つまり脚から提案したのですが、もしかしたら、やはり私が変化した順番、指、舌、脚、を辿った方が良いのかもしれません。どうぞ、じっくりとお試しくださいね。

今回、フルートのAさんから右肘の痛みに関してご相談を受けました。
何が原因かはわからないけれど、1時間フルートを吹くと痛くなってくるのだそう。最近はカバンからスマホを取りだすのも大変、とか。

私は治療家でも、お医者さんでもないので、身体の故障、というのは門外漢です。
「ちゃんと病院に行って診てもらってくださいね。」と申し上げた後、構えて頂いた時に、すぐにその問題の個所がわかりました。

素人の私でもわかるくらいに、そこに緊張がありありと見て取れる。

そのままフルートを何もせず構えると、もう痛くてしょうがない。でも私の肘から先を回転させて行うやり方でも、多少はマシになるけれど、やはり痛い。
なんとかならないものでしょうか、ということで、一番の助言としては「しばらく練習をやめて、病院に!」です。

でも、この時、やはり降りてきた。

「そうか・・・腕もバッハ・タッチ・・」

そこで、肘から先だけで、小さく持ち上げたフルートごと、右腕を肩甲骨に回収するようにし、外側の軌道を大きくとって、回して前に持ってくるようにしていただいたところ、

「・・え!!?痛くない!!?」

とAさん。先ほどまであった、緊張した塊のようなものも消えていました。

元々、その個所の筋なり筋肉が何らかの理由で弱っていたせいで、敏感になられていたのだと思います。

なので、普通であれば、頑丈なままであれば気が付かなかった不都合さに気が付くことができた。

Aさんの肘の痛みのお蔭で、私も、よりよい、腕の扱い方に気が付くことができました。
どうぞ、お大事に!

今までの水月も、もちろん、効果はあったのですが、でもこれに比べるとやはり表面。

腕も、脚同様、胴体に回収されたがっていた・・

指も、舌も、脚も、腕も、みな、回収されることで蘇る。

四足歩行も随分と変化。



長崎からいらした三味線のMさん、自力で、「バッハ」の手格好をバチの持ち方に応用されていました。もしや、と思い、うかがったところ、やはりそう。

バッハタッチ歩行を正座のまま取り入れていただいたところ、ボリュームの目盛を上げたのか?というくらい音量も増し、響きも増幅。

ピアノのTさんも、やはりご自身の工夫で、椅子の位置が随分と高くなっていました。
マリンバでは、バッハタッチ歩行で叩いてみていただいたのですが、やはり小さなエリアを狙おうとすると難しい。まずは、ただ打つ、というところからか。
坐骨歩きで叩いていただいた音が一番響きが。


歌ではあの前屈での発声と共に、坐骨歩きでの発声。
この少しだらしないくらいの笹の葉を食べるパンダ状態になった時の声は、今までのものとは、まったく異質の、次元の異なる声でした。

元々、美しいベルカント。滞りの少ない稀有な声なのですが、あの坐骨歩きの声に比べると、なんとなく、「創ったもの」という印象が。

あの声を聴かなければ、私もそんなことは思わなかったかもしれないけれど、なんというか、「本来の声」という気がしてびっくりしていました。

Tさんも、その変化を感じられ「・・今、何か外れましたね・・」

まさに、そんな感じ。

日本人である私達がイタリアのベルカントを真似るのではなく、日本人の体と心をフル活用した新たな日本人のベルカントの可能性を感じさせてくれた響きでした。

「ひょうけん」も皆様に試していただく。これもきっと各自の応用ができることでしょう。

みなさまのこの先の展開、さらに楽しみです。

本日の講座をまとめると、みな、結局は『居付かない』に尽きるということでもあるのかもしれません。

・・・・・・・・・・

急に痛みを感じるようになられたAさんはアウトドア派のスポーツマンでもあります。
今、フト思ったのは、もしやストレッチが習慣になっているのでは?ということです。
若いうちは腱はまだしなやかなので、若干は耐えることができますが、年令を重ねてくると、その害はより大きくなるのではないか?と。

こちらも、「ストレッチは酷い・・」という甲野先生のお話の受け売りで、私自身は専門家ではなく、ストレッチもやったことがないですが、以前、「骨ストレッチ」の松村さんが、その害を説いている動画をみて、やってみたところ、本当に、酷いと思ったことが。逆に動きにくくなり、だるくなるのですもの。ストレッチは身体の本来の繋がりも阻害し、分断してしまいます。だから余計に部分に負荷がかかる。脱力の害とも似ている。

ということで、Aさん、もしや何気に腕のストレッチなど行っていたら、止めてみてくださいね。
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