一週間以上の休みであれば、必ずフルートは持参していました。
都会であれば、大概、ホテルの近くにカラオケ屋さんがあるので夫が運転疲れで寝ている夕刻に、2時間くらいは、練習できたので。
でも、今回は、四泊五日ということで、迷ったのですが、エィッと決意し、フルートはお留守番。
しかし、これが、自分でも意外だったのですが、こんなに心細くなるとは思わなかった。
小心者です。
一日目から、すでに、このままでは吹けなくなってしまうんじゃないか?と思って、真夜中に突然、目が覚めたりも。
この罪悪感は、日中は忘れていられても、夜中に突然、襲ってくる。
まあ、「気付き」も、そんな心理状態の中であったものです。
今日は、午前中は家族3人で、庭の手入れ。生い茂っていたドクダミやミントを抜いて、高くなった月桂樹や紅葉の枝を切る。
ゴミ袋13個分、がんばりました。
蚊取り線香を付けて、ボウルに保冷剤を沢山いれ、そこにペットボトルの水とポカリを用意。
夫の首がすれて着られなくなった古いワイシャツを着て、虫よけスプレー、麦わら帽子、首からはタオル、そして軍手。
幸いなことに、本日の午前中は曇りで、風もあったので、気持ち良く庭仕事もできました。
3人でやると、あっという間で、9時から11時の2時間で終了。久々の肉体労働、楽しみました。
お風呂に入る前に体重を測ったら、1キロ減っているではないですか。
いつもなら、ここでビール!なのですが、「本当に身体が欲しがっているものは何?」と冷静に問いかける。
これは、誰に教えてもらったんだっけ?システマの北川さんだったかしら?
落ち着いてよく考えてみると、実はそんなにビ−ルが欲しい訳じゃなく、水でもいいんだな、とある日気付いてからペリエになった、とかいう良い話。
それを思い出して、「水」にする。
ビールはむくみを呼ぶけれど、水は排出を助けてくれる。それに、午後は練習するし・・
そしてフルートのリハビリ。
ロングトーンを全ての音でじっくりと。普段はあまりやらないけれど、やっぱり、自分の調子をみるのには、これが一番よくわかる。
いや、酷いもんでした。
演奏に使う、微妙な身体各部は、使っていないと、すぐにラクすることを覚えて、そこで間に合わせているのがよくわかる。
まあ、今までの吹き方も、酷いもんだったから、それを振り払うには、丁度良いお休み期間だったかもしれません。
その後はタファネルのスケールを一通り、いろんなアーティキュレーションでやって、グラーフのチェックアップを。
私は音大時代は植村門下ではなかったのですが、大学の門下生の先輩方から、コンサートの楽屋でうかがった植村泰一語録があります。大学最後、卒業前のレッスンでのはなむけの言葉。
「これからは、メトロノームが君の先生だよ。」
「自分は出来ている、というイリュージョンを捨てなさい。」
・・・きっといつもの、あの柔和な笑顔で仰っていたに違いない。怖すぎる・・
でも、これは、本当に、素晴らしい、はなむけの言葉だと思う。
私の座右の銘でもある。
昔であれば、5日くらい休んでも平気!と思っていたけれど、多分、それは出来ているつもりだったんだなあ、とようやく今回認識。
その後はアンダーソンのエチュードを少しさらって、もう一度ロングトーンに。
2時間程で、ようやく、落ち着いて吹けるようになってきたところで新技投入!
7日の音楽家講座での収穫と、山形旅行深夜の気付き。
凄い変化です。
これで、もう一度、同じメニューをさらい直す。違いが良く分かって、面白い。
最後に、ソロコンサートの曲、全部を2回通して本日は終了。
今回の旅の一番の収穫は、如何に自分が出来ていないか自覚できたことではないか、と思います。
素材が、まあ新鮮で、いいからさ、とドサっと出される盛り付けのおおざっぱな料理は料理ではない。
細部までのこだわりで、器、タイミング、設え、まで吟味された料理人の料理にしたい、とツクヅク思う。
素材が良いのは、当たり前である、という前提じゃないと。
だってお金をいただいて人様に提供する料理なんだから。
・・・今頃、気付いて、ごめんなさい・・・
気付きによる進展で響きや音を誉めていただくことも増えてきて、ちょっと良い気になっていた、と思う。
プラスチックのチープなお皿に載った大雑把な料理にしてしまうところでした。
身の内の敵、というヤツです。恐るべし、恐るべし・・
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