1910年製の銀のロットは、とてもデリケイトで、最初の頃は、何度もリペアマン、Aさんに観ていただいていたのですが、昨年あたりから、随分と落ち着き、私の吹き方が変わってきたこともありますが、本当に、故障しなくなった。
ということで、ほぼ半年以上ぶりの点検をお願いしました。こんなに空いたのは初めてです。
特に困る、という点はないけれど、ちょっと日によっては?という気がする日もあるくらい。
でもそれが楽器のせいなのか、自分の日替わりコンディションのせいなのかは定かではない、という感じ。
「あ〜〜、大丈夫ですね。随分、落ち着いてきましたね。」とAさん。
とは言いつつも、その手はシュルルとネルの敷物を広げ、お道具箱を出し、あっという間もなく、マイロットはバラバラに。
薄紙を様々な数ミリ単位の形に切り、カイガラムシの分泌液の、ほら、最近言葉が本当に出てこない・・シュラック?で貼り付け、いくつかのタンポ調整をしていただき、トーンホールのお掃除もしていただき、オイルも足りなさそうなところだけさしていただき、拭き上げていただき、今度は、あっという間に完成!
ロットも温泉にでも入った後のように、上機嫌に見えます。
リペアの後は・・
驚くほど、響くようになっていて、びっくり。
こんなに響くとは・・
と愕然。
今までも、ピグモンと響きの扉で、かなり響くようになった、と思っていましたが、全然違う。
楽器も、調整が行き届かないままでは、まだ滞りがあるのだなあ、と再認識。
良い調整のお蔭で、ロットもすっかり半年分の滞りを取り去ってもらい、すっかり別の顔。
ガサツな私の息や指で、また汚してしまうのは申し訳ないな、と思うほど。
やはり、微妙な調整があればこそ、のこの楽器です。
こうして安心して使えるのも、信頼できるリペアマンがいらしてくださること、そして同じ関東圏で、すぐにお願いできること、などなど、諸条件に恵まれていればこそ、と改めて感謝です。
Aさん、深夜残業、ありがとうございました!
・・・・
「レッスン室で、音、聴く?」
と外でお道具の片づけしているAさんにうかがうと、
「大丈夫。ここでも聴こえるから。」
「え?だって、防音の2重扉だよ。」
「さっき、来た時、聴こえてたから大丈夫!」
Aさんを待っている時は、とてもゆっくりと、ピアニシモでジーグをさらっていました。
ついつい、調子にのって、情緒に溺れてしまいがちになる、軽やかな曲の音つくり。
本当に小さく小さく静かに吹いていたのに、いや、だからこそ、ではあるけれど、やはりロットは不思議です。
・・・もしくは、ちょっと防音扉が今一とか?
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